注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!
製作開始日:2014年03月16日
実践問題 01-01 からの続きです。初めてご覧になる方は「海図の問題を覚えよう!メインメニュー」から順を追ってご覧頂くと,このページから見るより分かりやすいと思います。
前ページでは,ここまで海図に記入しましたね。
ちなみに問題は,以下の通りでした。
- 実践問題 問1-01 -
次の航海計画を海図上に記入し、全航程を求め、下のうちから選べ。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。(試験用海図第150号使用)
出航点 A:
牛島北方海域緑埼灯台を磁針方位190°、3海里に見る地点から磁針路330°で航行
第一変針点 B:
大島北端の黄岬灯台を左舷正横に見る地点で磁針路280°に変針
第二変針点 C:
大島北方の白埼灯台を左舷正横に見る地点で変針
到着点 D:
白埼灯台南西方海域30°-04.4’N、135°-00.6'E
- (1) 約25.0海里
- (2) 約30.0海里
- (3) 約35.2海里
- (4) 約40.2海里
---ここから下は解答・解説の続きになります。---
では,続きをやってみましょう。
到着点と,最後の変針点を線で結びます。
こんな感じで・・・。
最終変針点と到着点を結びます。
これで全ての記入が完了ですね。
問題文が「全航程を求め、下のうちから選べ」ですから,出航点から到着点までの距離を測定していきます。
出航点から到着点までの距離は,左図で考えると,緑色の線の距離になりますね。
2回変針していますから,直線が3つあります。
なので,3回に分けて距離を測定していきます。
デバイダーを使用して,距離を測定します。
デバイダーが無い場合は,鋭利な芯が付いたコンパスで頑張りましょう。
距離を測る時は,緯度目盛りを使います。経度目盛りはダメです。
私の測定値では,11.5海里でした。
次の直線を,同様に測定します。
今回の問題だと直線距離が短いので測りやすいと思います。
私の測定値では7.0海里でした。
最後の測定です。
私の測定値では11.5海里でした。
忘れないように数値を記入しておくといいかと思います。
本番で4択の中に正解が無かった場合はどこかに間違いがあるという事になりますが,数値などを書いておけば記入内容の情報を基に確認していけます。
全てを合計すると30海里になりますので,正解は
(2) 約30.0 海里
になりますね!
海図は測定誤差が出やすいジャンルなので,ぴったり同じ数値にならなくてもあまり気にせず,一番近い選択肢を選べば良いでしょう。
正解したら,次の問題に進みましょう!
- 実践問題 問1-02 -
問1-01で求めた全航程を,速力12ノットで航行した場合の所要時間を求め,下のうちから選べ。 ただし、風や海潮流の影響はないものとする。
- (1) 2時間
- (2) 2時間15分
- (3) 2時間30分
- (4) 2時間45分
---ここから下は解答・解説になります。---
「みはじの法則」を使った計算ですね。
忘れてしまった人は「距離・速度・時間の計算」を見てください。
左図を書いて知りたい所を手で隠すと,式が出てきます。
- 道のり = 速さ × 時間
- 速さ = 道のり ÷ 時間
- 時間 = 道のり ÷ 速さ
ですね。
問題文にある「問1-01で求めた全航程」は30.0海里でした。
「みはじ」に入れていきます。
- 「み」に「30.0海里」を入れる
- 「は」に「12ノット」を入れる
- 「じ」を雲で隠す
すると,左図のような式が分かります。
分数を割り算にするときは「分母÷分子」なので,「 30 ÷ 12 = 2.5 」で,2.5時間だという事が分かります。
次に,「0.5時間」を「分」に直します。
時間を分に直すときは 「時間×60」
ですから,
0.5 × 60 = 30分
ですね。
正解は,「2時間30分」で (3)になります!
- 実践問題 問1-03 -
問1-01で求めた全航程を16ノットで航行し,到着点に16時00分に到着するには,出発点を何時何分頃に出航すれば良いか。下のうちから選べ。ただし,風や海潮流の影響はないものとする。
- (1) 13時47分
- (2) 14時07分
- (3) 14時27分
- (4)14時47分
---ここから下は解答・解説になります。---
「みはじの計算」を使って時間を求めると,
1.875時間
掛かる事が分かります。
小数点以下を処理するため,「小数点以下×60」で計算。
0.875 × 60 =52.5
1時間52.5分になります。
海図の問題は細かい端数が出やすいので,あまり気にしないで進めていきます。
端数を四捨五入して,1時間53分で計算してみます。
時間の計算をするときに繰り上がり・繰り下がりがある計算だと,「1時間=60分」のためミスしやすいです・・・。
やり方はいろいろあると思いますが,私はこんな感じで統一しました。
まず「1時間」を借りてきて,60分に変換し,「15時60分」という形にします。
あとは普通に引き算するだけ。
出発時間は14時7分になり,答えは2番となります!
実践問題をもう1問やってみる時は「実践問題 問2」へ進み,問題を省略して次の話へ進むときは「海図問題の出題傾向」へ進んでください。