警告!!このページはマニュアル等を参照した整備の模範的要領ではなく,自分の行った自己流整備の記録です。船外機の整備ミスは命に関わるという事を忘れずに,できるだけプロに任せる事を強くお勧めします!このサイトを参考にした結果による,いかなる事態にも責任は負えません!

ハンドルからケーブルを引き抜く

スロットルケーブルを,矢印の方向に少しだけ引っ張る。

ケーブルを引いてワイヤーが見える状態

こんな感じになる。

ワイヤーが見える状態になったら・・・・。

ワイヤーをハンドル側に押し込む

ワイヤーだけを少しだけ矢印の方向に押し込んでいく。

すると・・・。

ハンドル側にできたワイヤーのたわみ

こんな感じで,回転する部分に「たわみ」ができる。

スロットル全閉時のワイヤーのたわみ

上写真はスロットルが開いていたようだ。

スロットルが開いている状態だとワイヤーが外しにくいので,全閉にする。

アクセルが全閉になっていると,こんな感じの「たわみ」になる。

ワイヤーを外すための切り欠き部

ワイヤーがはまっている部分は,ワイヤーを脱着するための切り欠きがあるので,そこにワイヤーの角度を合わせる。

ワイヤーを切り欠き部から外す

そしてマイナスドライバーなどでワイヤーだけを持ち上げる。

角度がバッチリ合っていれば,すぐに外れる。

ステアリングが邪魔になってスペースが若干狭く,角度が少しでもズレていると外しにくい。

穴が小さくてワイヤーを通せない

ここからの作業は結構大変だったので,十分注意して作業しよう・・・。

あとはワイヤーをくぐらせるだけ・・・と言いたい所だが,まだ続きがある。

写真矢印部に開いている穴をくぐらせればワイヤーが外れるのだが,この部分が非常に狭くてエンジンの陰になっているので穴が見づらいため,この状態でケーブルを外すのは難しい。仮に外れたとしても,取り付けるときに通すのがキツい。

なので,ステアリングを外して作業した方が確実だと思う。
ステアリングを外さない方法もあるのだが,とりあえず外す方法で作業していく。
外さない方法は,このコンテンツの最後に紹介しよう。

ハンドルを外しても外さなくても,ここから先は少しイライラする作業になると思う・・・。

点火系の配線を外す

この作業はハンドルを外さない場合は省略することができる。

今回はケーブル交換の他に,ステアリング周りを分解・清掃・給油したいので,ステアリングを外す。

上写真のケーブルが通っている狭い穴には,ケーブルの他にエンジン停止スイッチの配線が通っている。なので,配線を外していく。

矢印部の,ボルト1本とギボシを外す。

点火系の配線が付いているボルト

まずはボルト。

工具を掛けてみたら,初めて外すのだが少し緩んでいた・・・。

ここが接触不良になると,点火しなくなってエンジンが掛からなくなると思う・・・。あぶね~。

ボルトが付いていた部分の配線

外れた。

この周辺に緩みや腐食などがあると接触不良を起こし,点火装置が正常に作動しなくなる。

入念にチェックしよう。私の船外機は,腐食などは無かった。

点火系のギボシを外す

ギボシも外す。

配線部分を強く引っ張るとギボシが抜けて壊れてしまうので,ギボシ部分を引っ張る。

ここも腐食は絶対にNGだ。

私の船外機は特にメンテしていなかったが,全く問題が無い状態だった。さすがヤマハだ。

ステアリング固定ボルト

ステアリングを固定しているボルト(12mm)を外そう。

ボルトを緩めるときはスパナを使う

ここはスペースが非常に狭く,メガネレンチが使えない。スパナを使うしかないと思う。

緩めてみたら締め付け自体はキツくなかったが,スパナなので安い工具で作業するとナメてしまうかもしれない。十分注意しよう。

緩める事で浮いてきたボルト

ボルトは結構長いので,緩んでくるとエンジンとの隙間が少なくなってきて緩めにくくなる。

そうなったら・・・。

ハンドルを引っ張ってボルトのすき間を調整

ボルトを押し込むかハンドルを矢印の方向に引っ張ると,写真のように隙間が移動して緩めやすくなる。

船外機からハンドルが外れた

ハンドルが外れた。

「ハンドルを外しながらスロットルケーブルを交換するだけ」の場合は,この状態で古いケーブルを外し,新品ケーブルに入れ替え,組み付け作業になると思う。

この状態だとスロットルケーブルとエンジン停止スイッチの配線が通ったままなので,ステアリングから手を放すとブラブラになって配線を傷めてしまう。新品ケーブルは事前に開封して準備しておこう。

1人で作業するとハンドルを持ちながらワイヤーを通さなければならないので,うまく台に置くか誰かに手伝ってもらうといいだろう。

とりあえず今回のコンテンツは,写真撮影が大変だ・・・。

船外機側に通っている配線とケーブルの位置

スロットルケーブルとエンジン停止スイッチ配線の取り回し(位置関係)を確認。

取り回しを間違えると,エンジン停止スイッチが正常作動しなくなったり,スロットル操作に支障が出る可能性が高い。

配線とケーブルを引き抜く

ハンドルを少し遠ざけて,エンジン停止スイッチの配線を引っ張り出す。

そしてスロットルワイヤーもハンドル部分から引っ張り出す。

ケーブルは矢印の方向に引き抜く。

ハンドル部に座金のようなものが数枚あるので,落とさない。

古いスロットルケーブルが不要であればケーブルからワイヤーを完全に引っ張り出し,分離して作業した方が楽だと思うが,あえて分離しないで作業する事で,取り付け時の参考データを得る事ができると思う。

外れたティラハンドル

ハンドルは完全に外れた。事前に敷いておいたダンボールの上に置く。

今回はハンドル周りの整備も実施するため完全に外したが,スロットルケーブル交換のみであれば,ここまで外す必要は無いと思う。

ハンドルが外れた状態の船外機

エンジン側は,こんな感じになった。

ボルトと,円盤状の部品が3枚残っている。

取り外して清掃・給油したい。

船外機のすき間に残ったボルト

まずはボルトを取りたいが,スペースが狭くて取りにくい。

私はあえて,エンジンの下に一旦落とした。

船外機側に残った部品

一番外側(エンジン側)の部品がとれた。

船外機側に残った部品(2)

2番目,3番目の部品が,同時に取れた。

船外機側に残ったボルト

そしてボルトだけが残った。

ボルトを取る。

外した部品をハンドルの配線に通しておく

すぐに作業をするなら外した部品は並べておけばいいが,分らなくなるようなら,このように通しておけばいい。

船外機のハンドルが付く部分を清掃

ハンドルが回転する軸の部分は給油箇所になっているようなので,ここまで分解したなら清掃・給油したい。

まずはパーツクリーナーで内部を清掃する。

清掃済みのハンドル取り付け部

こんなに綺麗になった。

ここから先は,まずハンドル周りの分解・清掃をしようと思う。

私の実際の作業手順通りに見る場合は「ハンドル周りのメンテナンス」へ進む。

このまま組み付けする時は,下記リンクへと進もう。