警告!!このページはマニュアル等を参照した整備の模範的要領ではなく,自分の行った自己流整備の記録です。船外機の整備ミスは命に関わるという事を忘れずに,できるだけプロに任せる事を強くお勧めします!このサイトを参考にした結果による,いかなる事態にも責任は負えません!

製作開始日:2013年2月9日

ヤマハ2馬力船外機のハンドル単体

ヤマハ2馬力船外機(F2AMH)のスロットルワイヤーを交換するため,ハンドルを外した。

この船外機は2006年の夏に購入したのだが,今まで1度もハンドルを外した事がない。ワイヤー交換のついでに,ハンドル周りも分解して清掃・給油していこうと思う。

ハンドル単体の状態から作業をスタートするが,この状態にするまでの分解要領は「スロットルワイヤー交換作業」を参照して頂きたい。

ちなみにこのハンドルは正式名称だと「ティラハンドル」と言うようだが,以下全て「ハンドル」と呼ぶ。

ハンドルのケーブルに通しておいた部品

まずはハンドルを外したときに通しておいた,船外機側の部品を取る。

通しておいた部品の詳細

こんな感じの部品だ。

ここは給油箇所になっているようだが,7年近い放置で油分は無くなっていた。

ハンドル側に残った部品

ハンドル側にも同じようなワッシャー状の部品が入っているので取っていく。

外れた部品は3枚

同じような形状の部品が3枚出てきた。

3枚の部品の形状は違う

この3枚の部品は,真ん中だけが湾曲している形状になっている。

他の2枚は同じ品番の部品のようだ。

湾曲している部品を平らな部品2枚で挟むことによって,バネのような働きをしているのだろうと思う。

外れた部品を並べた状態

ここまでの部品を並べてみた。

固着して外れない部品

分解図を見てみるとハンドル側の部品がもう1つ外れるはずなのだが,汚れなどの影響で外れないようだ。

外れない部品はこれ

外れないのは,これと同じ部品。

プラスチック製のようなので強くこじったりすると変形したりして壊してしまうと思ったので,すぐに諦めた。

意外と簡単に取れるかもしれない。

ケーブルが掛かっている場所

スロットルワイヤーの頭をくぐらせて,ハンドルから外していく。

エンジン停止スイッチの配線が若干邪魔なので,外側から押し込んで「たるみ」を作ると作業しやすくなる。

配線は強い力を掛けたり無理に曲げたりすると内部で切れてしまう可能性があるので,強く引っ張ったり曲げたりしないこと。

外れたケーブル

ケーブルが外れた。

スロットルグリップのボルト部

スロットルグリップを外す。

プラスのネジ1本を緩めるだけなのだが,このネジ部分にはスプリングの力が掛かっているので普通に(写真のように)緩めると錆が発生していなくても固い。

ボルトを緩めるときに力を掛ける方向

スプリングの力を解放するため,グリップをハンドル側へ押しながら緩めると緩めやすい。

私は自分の体を使った。

外れたボルトの状態

ボルトが外れた。若干青サビのような汚れが付着していた。

スロットルグリップを引き抜く

スロットルグリップをまっすぐ引き抜く。

真っ直ぐ抜かないと,この後のワッシャーやスプリングがスロットル側に残ってしまう。

グリップが外れた状態のハンドル側

グリップを真っ直ぐ抜くと,ハンドル側はこんな感じになる。

ここはグリスが塗られているので,グリップ側にくっついて取れる場合もあると思う。

ハンドル部のワッシャー

ワッシャーを取る。たぶん向きはない。

ハンドル部のスプリング

スプリングを取る。たぶん向きはない。

ハンドル部のワッシャー(2枚目)

ワッシャーを取る。たぶん向きはない。

ハンドル部の樹脂部品

最後にプラスチック製の部品が入っているので外す。

この写真だと少し浮いた状態だが,本当は上写真のように密着している。

樹脂部品を外す

外した。

ハンドルの根元側

次はハンドルの根元側。

プラスのネジ2本を外す。

プレートを外す

ネジが外れたら,プレートを取る。

たぶん向きは無かったと思うがネジの跡が残っているので,向きを合わせて組む。

ハンドル部の割りピンを外す

次は割りピンを外す。

割りピンは再使用不可部品なので,新品を付ける事ができない場合は分解しない。

この割りピンが付いている部分は・・・。

スロットルの重さを調整するボルト

スロットルの重さを調整する,このボルトが抜けないようにするためのもの。

なので,これを回すと割りピンも回転する。

ボルトを回すと割りピンの向きが変わる

ネジを回して,割りピンを外しやすい向きにした。

割りピンを工具で伸ばす

ラジオペンチで割りピンを真っすぐにする。

このように割りピンをつかんだ状態で,反対側から調整ボルトを手で固定したり回したりすると作業しやすい。

真っ直ぐになった割りピン

こんな感じになった。

割りピンの曲がりが大きいほど外しにくい。なるべく真っすぐにしよう。

割りピンを引き抜く

ラジオペンチで割りピンの頭をつかんで外す。