ベイトリール分解のコンテンツへのアクセスが非常に多いため,調子に乗ってさらに分解してみた。
これ以上分解するのは初めてなのでリスクを伴うが,みなさんの参考のために私が犠牲になります・・・・。
なーんて,ブッ壊す気は全くありません!私にとっては非常に高価なリールなので,慎重に作業します。
いつものように完全自己流ですので,参考程度にしておいてください。
リールをある程度分解した,この状態から作業スタートだ。 ここまでの分解方法が分からない人は, ベイトリールのメンテナンス~’05メタニウムXT編~ からご覧下さい。
私のリールはグリスが大量に付着しているが,これは純正状態ではなく,海での使用のため腐食を防止したいと思い,分解せずに何度も追加給油していった結果だ・・・・。
このコンテンツはバスアングラーが多く見ていると思うが,淡水ではゴテゴテに給油する必要は無いと思う。給油については全く参考にならないと思ってください。
基本的に,私はタップリ給油派だ。スムーズな動きより腐食の防止と長期メンテフリーを優先する。
ちなみに,ラーメンも あっさり派ではなくこってり派だ。
まずは矢印のビス2本を外して,ドラグやメインギヤが付いていたシャフト「メインギヤ軸」を外そう。これは簡単に外せる。
事前にメインギヤ軸を手で回してみて,回転の重さを確認しておくと良い。
組み付けミスがあったときに回転が重くなったのが分かりやすい。
「メインギヤ軸」が外れた。
いくつかの部品がセットで外れてくる。
特に落下する部品などは無い。
上写真の「メインギヤ軸」を反対にしてみると,こんな感じだ。
Eリングが取り付けされており,その奥にベアリングがある。
このベアリング(A-RB)はハンドルの回転をスムーズにする役割があると思うので,分解して清掃・給油しよう。
まずはEリングを外す。
Eリングは変形させるとベアリングの作動に支障をきたす可能性があるので,変形させないように注意する。
写真のようにマイナスドライバーでテコの原理を利用して外すと,それほど力を入れなくてもスムーズに外すことができた。
Eリングを外すと,次に座金がある。
たぶん,向きはないと思う。
でも一応,向きが分かるようにして置こう。
次はベアリングだ。
手で外れる。
そしてプレートだ。名称は「メインギヤ軸固定板」だ。
これは向きがあるので注意だ。
これまで外れた部品。
全ての部品を,Eリング側を上にして置いていく。
次に,ギヤを外そう。
これは「クロスギヤ(A)」という部品だ。
向きがあるようなので注意だ。表と裏では,溝の形状が違う。
裏面を見てみよう。
これが裏面だ。
上写真と比べると,溝の形状が違うのが分かるだろう。
そして,ここから2つ上の写真を見れば,向きが分かると思う。
これで全て外れたと思ったら,もう一つあった。ゴムのような素材のOリング?のような部品だ。
少し写真が暗くて分かりづらい・・・。
柔らかい部品なので壊さないように注意だ。
ちなみにこの部品は,分解図には載っていない。
ギヤかシャフトを買えば付いてくる部品だろうか…。
メインギヤ軸を分解すると,こんな感じだ。
海水での使用だとベアリングが痛みやすいので,できれば定期的に清掃・給油したい。
右から3番目のベアリングは,グリスではなくオイルを給油する。
続いては「クラッチカム押サエ板」を外す。
矢印のビス2本を外す。
外れた。
確か向きは無かったと思うが,同じ向きで組めるようにして置いておく。
続いて「クラッチカム」を外す。白い大きな部品だ。
これを外すときに矢印の「クラッチツメ」と「クラッチツメバネ」が同時に外れてくる。
元の状態を把握していないと組めなくなってしまうので覚えておこう。
ちなみに,この写真は分解前の正常な状態だ。
クラッチカムを外すと・・・・。
手で持っているのが「クラッチカム」だ。
バネとツメも同時にプラプラになった。
「クラッチツメ」を外す。
向きは分からなくなる事はないだろう。
「クラッチツメバネ」を外す。
取るだけだ。
足の長さが上下で違うので覚えておこう。
こんな感じだ。
長い足が本体側(下向き),短いほうがクラッチツメ側(上向き)だ。
反対に組むと本体側がすぐ外れるので不自然になるから分かると思うが。
本体は,こんな感じになった。随分スッキリしてきたぞ。
いつもテキトーにグリスを塗っているので,本体はベタベタになっている・・・。