警告!!このページはマニュアル等を参照した整備の模範的要領ではなく,自分の行った自己流整備の記録です。船外機の整備ミスは命に関わるという事を忘れずに,できるだけプロに任せる事を強くお勧めします!このサイトを参考にした結果による,いかなる事態にも責任は負えません!

ロワーユニット上部のガスケット汚れを,オイルストーンで取り除く

オイルシールが付いていた部分はCRC-666と耐水ペーパーで磨いて綺麗にした。

アッパーケースと当たる部分を,オイルストーンという砥石を使って慣らす。

ロワーユニットにオイルシールを当てる

ドライブシャフトのオイルシールを組み付けしていこう。

オイルシールは向きがあるので注意だ。

写真のように,黒い方が上になる。

オイルシールの内側にグリスを塗る

オイルシールの内側(リップ部)には,ヤマハ・グリースAを塗ってから組む。

オイルシールが小さくて指が入らないので,マイナスドライバーで塗った。

このドライバーはネジ緩め用ではなく繊細な作業用に私が加工したもので,先端の角はヤスリで丸く削ってある。

まずはオイルシールを手で入れていく

準備ができたら,まずは手で入れていく。

このオイルシールは,手で半分位まで入れる事ができた。

小さいシールなので,思ったより楽勝だ。

17mmのソケットを特殊工具の代わりにしてオイルシールを入れていく

残りは17mmのソケットを使用して入れていった。

オイルシールは斜めに入ってしまいやすいので注意だ。斜めになっていると,しっかりとシールできなくなってギヤ室に海水が侵入してしまう。

ある程度まで入ってから斜めになったのを修正しようとすると,どんどん奥まで入っていってしまう事がある。

初めてオイルシールを付ける時は結構失敗しやすいので,経験者に教わるといい。

ロワーユニットにオイルシールを取り付け完了!

オッケー!真っすぐ入った。

この部位は比較的厚めのオイルシールなので,失敗しにくい方だと思う。

ロワーユニットにドリブンギヤを組み付け

ドリブンギヤを入れる。

ベアリングの内周と,ギヤのベアリング接触部にエンジンオイルを薄く塗ってから入れる。

ドライブシャフトをロワーユニットに組み付け

ドライブシャフトを入れていく。

オイルシールと摩擦しながら入るので,ドライブシャフトに薄く「ヤマハ:グリースA」を塗っておき,オイルシールを傷めないように,ゆっくり入れていく。

ドライブシャフトは事前に清掃しておくこと。

私は黒いカーボン汚れなどは,キャブクリーナーで清掃した。意外と綺麗になった。

ドライブシャフトがロワーユニットに入った

ドライブシャフトが出てきた。

ドライブシャフトにワッシャーを入れる

顔を出したドライブシャフトに,ワッシャーを入れる。

ドライブシャフトにドライブギヤを入れる

ドライブギヤを入れる。

シャフトが出すぎているとギヤが付かない。

ドライブシャフトにEリングを当てる

Eリングを手で付けて

・・・。

ラジオペンチでEリングを取り付け

ラジオペンチなどで付ける。

しっかりと溝に入っていれば,力はあまり必要ない。

シフトロッドを準備

続いてシフトロッドを組んでいく。

プロペラシャフトやハウジングは後回しだ。

このロッドから組まないと,プロペラシャフトのピンが脱落してしまう。

シフトロッドを組み付けするときの向き

シフトロッドは,「ヘ」の時に変形している部分がドグクラッチを作動させるため,この向きになる。

ドリブンギヤ中心の穴

シフトロッドがきちんと入ると・・・。

ドリブンギヤ中心の穴からシフトロッドが見える

こんな感じで「ヘ」の字の頂点部分がドリブンギヤ中心の穴から見える。

「へ」の字の頂点部は,穴のほぼ中央にくる。

インペラ下部のプレートにOリングを組み付け

次はインペラ下部のプレートを組む。

プレートは事前に綺麗にしておく。

新品のOリングに「ヤマハ:グリースA」を塗って組む。

紙ガスケットに液体ガスケットを塗布

新品のガスケットに「スリーボンド1194」という液状ガスケットを塗る。

注意!ここからは液状ガスケットが固まる前に完成させなければならないので,短時間作業が必須です!

インペラ下部のプレートを,ロワーユニットに組み付け

液状ガスケットを塗った紙ガスケットを敷いて,プレートをシャフトの上から通して乗せる。

Oリングはプレートと一緒に入れた。

シフトロッドに薄く「ヤマハ:グリースA」を塗っておくと,挿入時にOリングを痛めにくい。

プレートの上に金属製の薄いプレートを乗せる

清掃済みの金属プレートを乗せる。

ここまではピンの位置に合わせて乗せるので,ずれにくくて作業しやすい。

ドライブシャフトにインペラ固定用のピンを取り付け

インペラが空転しないようにする,このピンを付ける。

落下させると紛失しやすいので注意だ。

インペラ単体の,ピンと合う溝を確認

インペラには「ピン溝」があるので,ここがピンにはまる。

ちなみにこの溝は貫通していない(インペラの裏側はピン溝が無い)ので,インペラの向きは間違えようがない。

非常に親切な設計だ。

インペラをドライブシャフトに通す

インペラを取り付けした。

液体ガスケットが乾く前に4本のボルトで固定しなければならない。急ごう。

ウォーターポンプハウジングの清掃

※この作業は事前にやっておかないといけない。液状ガスケットを塗ってからでは遅すぎる。

インペラが入っている黒いケースは塩分や古いグリスで汚れているので,清掃する。

古いOリングを外す。

ウォーターポンプハウジングとインサートカートリッジ

インサートカートリッジも外す。

インサートカートリッジには長い穴と位置合わせ用の突起があるので,取り付け位置が分からなくなる事はない。

インサートカートリッジはインペラが接触して回転しているので,内側の側面を入念にチェック。

異常がある場合は交換だ。

インサートカートリッジを清掃してグリースを塗布

インサートカートリッジの外側に「ヤマハ:グリースA」を塗った。

インペラの機能としては外側に塗る必要性が無いのだが,分解した時に見たら塗られていた形跡があったので塗った。

防錆が目的か?良く分からない。

ウォーターポンプハウジングにインサートカートリッジを組み付け

インサートカートリッジを入れる。

カートリッジの内側に「ヤマハ:グリースA」を塗る。これはインペラの初期なじみを良くするため必須のようだ。

Oリングにも塗っておく。