注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!

オリジナル海図

このページは「距離・速度・時間の計算」から話が続いています。初めてご覧になる方は「海図の問題を覚えよう!メインメニュー」からご覧下さい。

ここまでの練習では細かい話を全て省略するという事と海図が「食わず嫌い」にならないように,このような「超シンプル海図」を使って練習してきました。

ここでは今までの海図からステップアップして,「コンパス図」「緯度線」「経度線」について,今までより少し詳しく見ていこうと思います。

オリジナル海図150号

今までの練習で使用していた海図より,少しだけ細かい海図を製作してみました。

ここから先はこの海図を利用して話を進めていきますので,私の話にお付き合いしてくれる方は,お手数ですが以下からPDFファイルをダウンロードして,印刷してください。

2馬力ボートでロックフィッシュ釣り!
ちょっとリアル海図第150号
(バージョン 1.2) A3サイズ

※海図の最新バージョンは「海図のダウンロード」のページから取得してください。新しいバージョンの方が国家試験の過去問題に多く対応しています。

この海図も試験勉強に必要な最低限の情報しか書かれておりませんが,各部の寸法などが実際の1級小型船舶免許の試験で使う海図に近い仕様になっています。

A3サイズで作成しておりますので,家庭用プリンターで印刷する場合は縮小印刷設定を行って下さい。

今後はある程度資料が揃ったら,一括ダウンロードの環境を作っていく予定です。

これまでの練習で使っていたコンパス図

まずはコンパス図(コンパスローズ)から見ていきましょう。

今までの勉強で使用していたコンパス図は,こんな感じでしたね。

でも実際の海図は,こんなにシンプルなものではないんですよ。世の中そんなに甘くないんです(笑)。

これから使っていくコンパス図

実際のコンパス図は,こ~んな感じ!

たぶん海図の勉強を考えている人なら一度は見た事あるんじゃないかと思いますが,細かくて面倒ですね・・・。目盛りも2種類あるし!

このコンパスを製作するのも大変でした(笑)。

「コンパスローズ」というキーワードでGoogle画像検索してみると,いろんな図が出てきます。一度見てみるといいでしょう。

まずは目盛りの単位について。今までは10度単位の目盛りでしたが,実際の海図は1度単位です。めっちゃ細かいですね!

少し拡大してみましょう。

コンパス図の拡大

外側の目盛りは,地球の本当の「北」をゼロとした目盛り(真方位)です。

海図は通常の地図と同様に真上が北になるように描かれていますので,まっすぐ上が「 0°」という目盛りになっています。

それに対して内側の目盛りは,方位磁石が指す「北」をゼロとした目盛り(磁針方位)です。

方位磁石が地球の本当の「北」を指してくれれば目盛りは1つで良いのですが,厄介なことに本当の「北」を指さないで若干ずれて指してしまうようですので,用途に応じて2種類の目盛りが必要なんですね・・・。

こういった話があるから海図の問題が面倒になるんだなぁ。

真方位の北と磁針方位の北

地球の「北」と方位磁石の「北」には誤差がある・・・。この誤差の事を「偏差(へんさ)」と言い,「偏差」というのは,自分のいる場所によって変化します。

「覚えるのが面倒になってきたなぁ・・・。」と思っている人も出てきたかもしれませんので,オチはシンプルにまとめます。

当分の間は外側の目盛りを使用する事は無い!しばらくは内側の目盛りだけを見て作業して問題ない!

と覚えておきましょう(笑)。

今までの作業をこのコンパス図で行っていたとしても,外側の目盛りは一切使わないんです。だから自作の「シンプル海図」には,外側の目盛りが無かったんですね。

緯度目盛りと経度目盛り

続いては,周りにある目盛りを見ていきます。今までの練習で使っていた海図でも「緯度目盛り」はありましたね。

今回の海図では,上下に「経度目盛り」を追加しました。

今回は,目盛りの読み方と書き方について考えてみます。

まずは左右にある「緯度目盛り」から見ていきましょう。

海図の左下あたりを見てください。

北緯30°の目盛り

まずは矢印の位置から。ここは,「北緯30度」になります。

緯度は地球の赤道を0度として,北を「北緯○○度」,南を「南緯○○度」と表していきます。

日本は赤道より北にありますので,1級小型船舶免許の海図問題では必然的に「北緯」の話になります。なので,これ以降は「南緯」の話は省略しようと思います。

矢印の部分は「北緯30度」ジャストですが読み書きするときは,小数点第一位まで表現します。

読み方と書き方は,図の通りです。

緯度の書き方

書き方のところを,もう少し詳しく見てみます。

「度」と「分」の間には「-」がありますが,これは「マイナス」という意味ではなく,「度」と「分」を分けるための記号(ハイフン)です。

最後にある「N」は「北」を表しており,要するに「北緯」という意味になります。

先ほども書いたように日本は赤道より北にありますので,日本周辺を表すときは必ず「N」になります。

緯度目盛りの詳細

次に,この図の矢印の部分を見ていきます。30°から大きい目盛りで5マス上にきました。

大きい目盛り1つは「1分」を表します。

以前の練習で灯台からの距離を測るときにこの目盛りを使用しましたが,その時は「大きい1マス=1海里」という解釈でしたので,

1分は,1海里(マイル)という事になります。

30°から大きい目盛り5マス上なので,矢印の部分は

30°-05.0’N (北緯30度5分)

という事になりますね!

緯度目盛り(30°10’の位置

続いて,この矢印の場所を見ていきましょう。「30°」の場所から,大きい目盛りで10マス上にきました。「10’」と数値が書いてありますね。

「30度」から「10分」上がったので,

30°-10.0’N (北緯30度10分)

ですね。だんだん分かってきたでしょ?

私が海図の勉強を始めたばかりの頃,この「30度10分」を「31度」とか読み間違えるミスが多くありました。私のようなミスが多いのか,それとも私だけなのか(笑)・・・。

オリジナル海図150号

 1級小型船舶操縦士の試験で実際に使う海図は,この海図と同じように10分ごとに数値が記入され,海図上に線が引かれています。

緯度だけでなく,経度も同じです。

これからはこの「数値」と「線」が重要になってきますので,忘れないようにしましょう。

緯度目盛り0.2分単位の目盛り

続いては,細かい目盛りを見ていきます。ここまで覚えてしまえば緯度と経度の話は終わったようなもんですので,頑張りましょう!

「大きい目盛り1つ = 1分」 という事は,「小さい目盛り5つ = 1分」という事ですよね。

小さい目盛り1つは「0.2分」になります。

なので矢印部は,

30°-01.6’ (30度1.6分)

になります。本当は「秒」もあるようですが,海図の試験では「秒」は使いません。

「31度6分」とか読んでしまいそうですね~。私もまだ完璧ではないので数値を書くときに何度も確認していますが,まだ間違えて書いちゃいそう(笑)。

この位置での緯度を求めましょう。

とりあえず説明が一段落したので,いくつか練習問題をやってみましょう。

印刷した海図を見ながら矢印部の緯度を求め,値をメモ用紙などに記入してみてください。答えは次の行にありますので,スクロールしすぎないようにしてくださいね。

この位置での緯度を求めましょう(2)

上図の答え : 30°-11.8’N (30度11.8分)

続いては,ここです。0.1分まで読んでね。

この位置での緯度を求めましょう(3)

上図の答え : 30°-21.5’N (30度21.5分)

だんだん難しくなりますよ~!次はココ!

この位置での緯度を求めましょう(4)

上図の答え : 30°-18.8’N (30度18.8分)

はい!次!

この位置での緯度を求めましょう(5)

上図の答え : 30°-09.7’N (30度9.7分)

最後の問題!これが分かれば完璧!でも難しいよ~!

最後の問題を解くためのヒント

上図の答え : 29°-58.7’N (29度58.7分)

おつかれさまでした~!最後の問題・・・キツかったですね!

「分」というのは時間と同じ考え方で,

60分 = 1度

になります。

なので「30°」から「1分」下にきた場所は,「29度59分」なんですね!

この考え方に慣れてくれば,緯度と経度はバッチリです!