鮎川から先へと進む道のりの地図

次は鮎川から,さらに先へと目指す。

嫁と結婚する前に,この先の公園までドライブに来た事がある。2002年に行った時以来なので,約10年ぶりだ。

金華山が一望できる展望台

金華山が一望できる展望台。

10年前の写真を振り返ってみたら,ここで嫁と一緒に写真を撮っていた。

現在は展望台の劣化が大きく,立ち入り禁止になっていた・・・。震災が原因なのかどうかは,分からない。

展望台から金華山が見える

展望台には入れないが,このあたりは景観が良く,金華山も良く見える。

今日は天気が良くて最高だ。

御番所公園への案内看板

展望台から少し進んだ牡鹿半島の先端部に,「御番所公園」というところがある。

ここも,10年振りに来た。

御番所公園へ向かう道

山の一番上にあるので,ここの眺めは最高だ。

御番所公園近くの田代島と網地島が一望できる場所

これは公園までの道から撮影した。網地島と田代島が一望できる。

安いデジカメで撮ったのだが,3枚の写真を撮影して合成する「パノラマ撮影機能」を初めてやってみた。今までやった事がなかったが,景色を撮るには最高だ。合成部も分かりにくい。

御番所公園展望棟入り口

展望棟に着いたが,立ち入り禁止・・・。

入れなくても眺めは良いのだが,残念だ。

御番所公園に掛かる橋

こういった,綺麗な橋もある。現在は,立ち入り禁止だが。

入れれば,この橋の上から金華山をバックに撮影できる。

石巻市のHP「御番所公園」を見る

御番所公園の遊具

ちょっとした遊具やトイレなどもあるのだが,全て立ち入り禁止だ。

御番所公園から先へ進む道のりの地図

ここから先は,今まで一度も行ったことがない。

撮影しながらの移動なので,時間が過ぎるのが早い。時間の許す限り,行けるところまで行ってみようと思う。

このあたりに「オートキャンプ場」があるのは以前から知っていた。初めて行ってみる。

牡鹿家族旅行村オートキャンプ場への案内看板

綺麗な看板があった。

牡鹿家族旅行村オートキャンプ場入り口

ここがオートキャンプ場。石巻市で運営されているようだ。

石巻市のHPで紹介されている。

「おしか家族旅行村オートキャンプ場」を見る

ここは,かなり綺麗に整備されている。

数台のキャンピングカーが駐車してあったので利用者がいるのかと思ったが,震災の影響で現在休館中らしい・・・。

オートキャンプ場の向かいにある遊歩道

オートキャンプ場のすぐ近くに遊歩道のような場所があったので,歩いてみた。

遊歩道は,やや荒れている・・・。

こちらは,あまり整備されている感じがしない・・・。震災のあった昨年からメンテナンスしていないのだろう。

被災者支援優先のため,仕方ないですね。

でも,突入してみる。

遊歩道の桜が綺麗

桜が綺麗な遊歩道だ。

遊歩道を歩いて広場へ到着

広場に着いた。イスやテーブルはあるのだが,草が多い・・・。

こういった公園を整備する余裕が出るには,まだ数年かかるのではないかと思う。

広場に落ちていた鹿の糞

鹿のフンを発見!

牡鹿半島を車で走っていると,鹿に遭遇する事が結構ある。あまり行った事が無い人は分からないと思うので,気をつけた方がいい。

私は今まで,2回ほど轢きそうになった事がある。2回のうち1回は,カーブを曲がった直後に鹿が飛び出してきて,フルブレーキングした・・・。

夏の早朝に牡鹿へ向かうと道路沿いに鹿が多くいて,釣り場に行くまでに数十頭見た事もある。

既に轢かれて,道路に横たわっている鹿も見た事がある・・・。

攻撃的な動物ではないが野生の動物なので,十分注意しよう。

広場のベンチから金華山が綺麗に見える

ベンチはボロボロだが,眺めは非常に良い。

草刈りされていれば,レジャーシートを敷いて昼食なんていいと思う。

遊歩道の奥,林へと続く道

橋があって,森林へと続いている・・・。

周囲に人がほとんどいなくて独りで行くのは少々怖いが,突入してみる事にした・・・。

林へ続く橋を渡る

・・・・・。

この先に鹿の群れなんかいて・・・。囲まれて・・・。ボコられて・・・。

なんて考えてながら歩いていたら,足元にクマバチの巣があったようで,怒りながらハチが登場!

足元から威嚇サウンドで飛び立った姿を見て,私のモチベーションは一気にマイナスへと突入・・・。引き返す事にした。

林の奥へと続く遊歩道

他にも,こんな遊歩道があった。

ハチがいるかもしれないので気をつけよう・・・。今回は探索を見送った・・・。

オートキャンプ場からホテルニューさか井へと向かう道のりの地図

次に,「ホテル ニューさか井」の方面を目指す。

牡鹿の地図によく載っているが,行った事が無い。

ホテルニューさか井の看板

道路沿いに大きな看板があった。

ホテルニューさか井へ行くための曲がり角

このあたりも震災と台風の被害が大きかったようで,ガレキ集積所のような場所があった。

ここから右へ曲がる。

ニューさか井の近くにあった閉鎖したレストハウス

近くにレストハウスがあったが,閉鎖しているようだ。

のり浜遊歩道の案内板

こんな看板があった。

「のり浜」というのは初めて聞いた。

今回は,浜までは行っていない。

泊浜,新山浜,国民宿舎コバルト荘へ向かう標識

国民宿舎「コバルト荘」という施設もあるようだ。

ここまで来ると,新山浜や泊浜も近い。

牡鹿の人の話によると,泊浜周辺を「裏浜」とも呼ぶらしい。

国民宿舎コバルト荘は閉館

国民宿舎に着いた。「売地」の看板があるので,休館中というよりは閉館だろう・・・。残念だ。

先に進もう。

ホテルニューさか井の案内表示

さか井の看板がまたあった。

ホテルニューさか井の建物

ホテルが見えてきた。

HPによると,昨年10月に改修工事を行い営業を再開したようだ。建物も綺麗だ。

ホテル ニューさか井のHPを見る

牡鹿周辺の観光案内が充実していて,とても良いHPだ。

グラウンド・ゴルフも充実しているらしい。敷地内だったので見れなかったが。

災害復興関係者(ボランティア含む)は料金が割安になっている。

ここに宿泊すれば,牡鹿の釣りは快適だなぁ・・・。

ニューさか井から先の道路は通行止め

ニューさか井から少し進むと,道路が通行止めになっていた。

事前に鮎川の人から聞いていたので分っていたが,現在は半島先端の方から新山・泊浜方面へは抜けられないようだ。

各所を見ながら移動していたため,ここでタイムアップとして鮎川方面へ戻った。

牡鹿半島の人は,こちらから話しかけなくてもフレンドリーに話しかけてくる人が多く,今回も何人かの地元の方と話をしたので,ここに記録しておく。 ちなみに会話を私なりにまとめたものなので,食い違う部分もあるかもしれないし,必ずしも正確な情報とは限らないので,参考程度に読んで欲しい。

地元の方から聞いた,牡鹿半島と周辺の話

牡鹿半島には多くの漁港があるが,漁港によって壊滅的な被害を受けた場所と,そうでない場所がある。漁港は集約化がある程度進み,修繕する場所としない場所が明確になってきた。

昨年の台風で山からの水が滝のように流れ(地元では山津波と言うらしい),ほとんどの車が海に流されてしまった漁港がある。震災の津波で被害を免れたけど,台風でやられたという場所は多い。

現在の鮎川は,人口が半分以下になったのではないか。以前良く話をしていた人でも,どこへ移転したのか分らないという人は多い。

仮設住宅は住民の希望を取ってから建設され,牡鹿ではない場所を希望した人も多かったため,バラバラになってしまった。

人口が減ったので商売を始めても,成立するかどうか分らない。現在は,牡鹿から石巻へ出稼ぎしている人もいる。

金華山への定期船は現在出ていないが,臨時のような形で出船は行っている。週あたり数名の人が行っていると思う。

金華山はボランティアの人が小さな物は片付けたようだが,大きなもの(崖くずれ等)はそのままになっていると思う。どれ位歩けるのかは分らない。

地元の人から聞いた,漁や釣りに関する話

今年は水温の上昇が遅い。例年だと,この時期はシャコエビが獲れるのだが,今年はまだ獲れない(シャコエビが水温の上昇の目安になるようだ)。

海底は,ガレキの撤去作業は行っていないと思う。漁に出ると網に多くのガレキが掛かる事がある。あれが一番キツい。網がやられてしまう。

漁港は修繕する場所と,そのままになっている漁港で分かれてきている。修繕していない場所は,大潮の満潮時はかなり冠水する場所があるので,注意しなければ危険だ。

まとめ

牡鹿半島は自宅から遠いという事もあって,今までは釣り場に一直線だったのだが,震災を経て牡鹿をのんびりドライブする良い機会になった。バイクでツーリングに来ているような人も見られた。

平日だったので多くの工事車両が走っているのではないかと思ったが,私の予想と比べると,かなり少なかった。ガレキの搬出は,ある程度進んだのだと思う。

釣り人は,オカッパリが1人いた。ミニボート(恐らく2馬力)で出船している人が,1組いた。

震災の津波では多くの物が沖まで流されたと思うが,「山津波」で流された物の多くは,漁港近くに沈んでいる可能性が高いと思う。

「震災で○○は不謹慎」みたいな考えもあるかもしれないが,私と話をしてくれた人は,地元を離れた人や観光客などが戻ってくるのを願っているようにも感じた。

再建を目指す人にとっては,商売が成立する事が大切だからだと思う。

まだ再建に向けて動き出せない人も多いと思うので,全員が観光客や釣り人を歓迎してくれるという訳ではないと思いますが,「被災地でお金を使う」という事も,復興を支援するきっかけになるのではないかと思います。