注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!
変針点記入の続き
変針点の記入方法①からの続きです。問題の全文は
次のような航海計画を海図上に記入し,全航程を求めましょう。
出発点:A
松島灯台を340°,兎島灯台を220°に見る地点から磁針路50°で航行
変針点:B
桂島灯台を右舷正横に見る地点で,磁針路70°に変針
変針点:C
B灯台を左舷正横に見る地点で,磁針路130°に変針
到着点:D
田代島西方灯台を左舷正横に見る地点
続いて,先ほど記入した「変針点B」から「磁針路70°」の線を引いていきます。
線を引く前に,必ず「次の変針点を意識する」のがコツです。
次の変針点を意識する事で,三角定規(青)をどの向きに置けば作業しやすいのかが分かるようになってきます。
先ほどは「右舷に見る地点」で変針ですが,次は「左舷に見る地点」で変針ですね。記入イメージは,こんな感じ。
したがって,定規(青)はこのような向きになります。
70°と 250°に合わせて,先ほど○を書いた「変針点B」を目指します。すぐ近くですね。
定規(赤)を,このように当てて・・・。
定規(青)を,変針点の交点にくるように合わせます。
1発で合わない場合は,「三角定規の使いこなし」のように操作して合わせてください。
70°の線を引いていきます。
灯台Bを超える長さで引きますので,1発で引けないときは・・・。
定規(赤)をこのように当てて・・・。
定規(青)をスライドさせると,延長線が引けますね。
「灯台B」を,少し通り過ぎるように線を引きます。
線を引き終わっても,定規(青)を押さえておきます。
定規(赤)を当てます。
定規(青)を少しずらして・・・。
定規(赤)で70°の線に対して直角の線を作って,「灯台B」に合わせます。
よいしょっと・・・。
○をつけて,変針点が完成!
だんだん慣れてきたでしょ。
次が最後の記入になります。問題が
変針点:C
B灯台を左舷正横に見る地点で,磁針路130°に変針
到着点:D
田代島西方灯台を左舷正横に見る地点
なので,先ほどの変針点から130°の線を引いていきましょう。
定規(青)を130°と310°に当てます。
到着点(田代島西方灯台を左舷正横に見る地点)を意識して,定規をセットしてください。
定規(青)をずらして・・・。
変針点に合わせて・・・。
1発で行けないときは,定規(赤)もスライドさせながら移動していってね。
「田代島 西方灯台を左舷正横に見る地点」を意識しながら,少し長めに線を引きます。
線を引き終わった後も,定規(青)をしっかり押さえておきます。
少し定規(青)をバックさせて・・・。
定規(赤)で,直角の線を引きます。
変針点(線の交点)を○で囲んで,全航程の記入が完了しました!
変針点の記入方法は他にもあると思いますが,とりあえず1つのパターンを覚えて作業を統一した方が,スムーズに作業できると思います。
次のページで,全航程の距離を測定していきましょう。