注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!

製作開始日:2013年7月15日

灯台を見る方位と距離から,自船の場所を特定する

オリジナル海図

この海図を使って,現在自船がいる場所を特定してみます。それでは作業をやってみましょう。

- 練習問題 01 -

自船の現在位置から灯台Aが「磁針方位340度,距離が3海里」の位置に見えています。

海図で自船の現在位置を求め,○印をつけましょう。

 

海図上の灯台Aの位置

自船の現在位置から「灯台A」が340度の位置に見えているとの事ですので,まずは「灯台A」を見つけましょう。

「灯台A」って,ここですね。

まずは,「灯台Aを340度に見る線」を書いていきます。

「コンパスローズ」を確認してみます。

コンパス図の340°

方位は,コンパスローズを基準にして記入していきます。

「340度の線」って,こんな感じの線になります。

340°の線を引くイメージ

コンパスローズで確認した「340度の線」を,「灯台A」の☆マークを貫通するように線を引きたいです。

ここで「三角定規」の出番になります。準備してください。

海図で使用する三角定規

三角定規は2枚1セットで,形が違うものが入っている事が多いです。

角の角度が30度・60度・90度の定規を「定規(青)」

角の角度が45度・45度・90度の定規を「定規(赤)」

と呼んでいきます。

三角定規をコンパス図に合わせる

まずは「定規(青)」を,このように「コンパスローズの340度」に合わせます。

三角定規の使う辺はここ

三角定規で使う辺(重要)

コンパスローズに合わせるときに使う辺は,必ずここを使ってください。

慣れればいろんな使い方ができますが,まずは1箇所でいきましょう。

コンパス図と定規の合わせ方

三角定規をコンパス図に当てる要領(重要)

三角定規を340度の角度に当てるとき,「340度の位置と,正反対である160度の位置の2箇所で定規を合わせる」というのが特に重要です!

これで定規は,正確に340度の向きになりましたね。

合わせ方が悪い例

340度の位置とコンパスローズの中心で合わせると,本物のコンパスローズは目盛りが細かくてシビアなので,180°反対の位置で確認してみると,ズレている事が非常に多いです。なので,「指定された角度と,その180度反対の位置の2箇所で正確に向きを合わせる」という事が,精度の高い作業となります。

2枚目の定規を合わせる

定規(青)をコンパスローズに合わせたら,「定規(赤)」の一番長い辺を,「定規(青)」に,このように当てます。

定規(青)をスライドさせる

定規がズレないようにしっかりと押えながら,「A灯台」を目指して定規(青)をスライドさせていきます。

下に当てた定規が大きいものだと「A灯台」まで1発で行けますが,小さい定規だと「A灯台」まで届きませんね。

定規(赤)のスライド方法

そんな時は,定規(青)を押さえた状態で下の定規(赤)をスライドさせて,移動していきます。

これで,定規(青)がもっと右に行けるようになりました。

くれぐれもズレないように,しっかりと押さえてくださいね。

灯台Aに定規を合わせた状態

定規(青)が「A灯台」の☆マークのところまできました。

この定規(青)は,340度の角度を維持しているはずです。

次に,線を引いていきます。

灯台Aを340°に見る線を引く

灯台の☆マーク中心を貫通するように定規を位置を調整し,なるべく正確に引いてくださいね。

慣れるまでは,長めに線を引きましょう。

線引き完了

できました!

これが,「A灯台を340度の位置に見る線」となります。

海図の緯度目盛り

340°の線は書けましたが,現在位置は 「灯台Aを 340度,3海里に見る地点」 なので,今度は「灯台Aを3海里に見る線」を書いていきましょう。

この作業は三角定規の作業と比べると,超簡単です!

矢印の目盛り(緯度目盛り)を見てください。

緯度目盛りの1海里(1マイル)

大きい目盛と小さい目盛がありますが,大きい目盛の1 マスは,「1海里(1マイル)」になります。という事は・・・。

緯度目盛りの3海里(3マイル)

大きい目盛が 3マスで「3海里」ですよね。

この幅が「3海里」ですから,

コンパス

コンパスを使って・・・。

コンパスを緯度目盛りに当てる

コンパスの足を,3海里の幅にします。

そして・・・。

コンパスで灯台Aから3海里の線を描く

「灯台A」の☆マーク中心に針を当て,線をクロスさせるように円を書きます。

交点が分れば良いので,これ位でいいと思います。

灯台Aから3海里

これで,灯台から3海里の距離が分かりました。

海図に記入完了!

つまり,この2本の線の交点が,「灯台Aを340度,3海里に見る地点」という事になります!

簡単でしょ?