注意! このコンテンツは1級小型船舶免許の学科試験に合格したばかりの,中途半端な知識の管理人が製作しています!管理人独自のやり方等も数多く含まれていると思いますので,勉強がうまくいかなかったり,正しくない知識を身に付けてしまう恐れがありますので,参考程度に留めてください。また,このコンテンツの知識だけでは海図の知識として不十分であるため,必ず専門書やスクールで勉強してください!
製作開始日:2013年7月12日
1級小型船舶操縦士の試験を受けるにあたって,勉強が一番面倒に感じるものは,恐らく海図だろう。
実際の海図を見てみると沢山の情報が書かれており,本当に必要な人が使うと便利な情報なんだろうけど,初心者が見たときは何が何だか分らない・・・。
また,海図の問題文は長くて問題を解く作業にも時間が掛かり,最初は意味が分りにくい・・・。
でも覚えてくると,海図の問題を解くのって結構楽しいものだと私は思えた。実際に海へ出るときを想像しながら,海図を使って記入や計算をしながら航海計画を立てる・・・。
ぶっちゃけ今はGPSプロッターの技術が進歩しているので海図の出番は少ないんじゃないかと思うのだが,海図に記入していくのって新鮮で面白かった。
でも慣れてくると楽しく思える海図だが,最初のきっかけが掴めなければ,楽しいところに行く前に挫折してしまう可能性があると思う。
なので,ここでは早い段階で海図の「楽しさ」を知ってもらって,勉強のきっかけを掴んでもらえるように頑張っていこうと思う。
「1級の取得を独学で考えているけれど,海図の勉強って自力でできるかな?」と迷っている人は,当コンテンツで練習して「できそう!」って感じたら,独学でも十分イケると思います!
準備するもの1 海図
ちゃんとした海図を見てしまうとテンションが下がってしまうかもしれないので,私が作成したオリジナル海図をダウンロードして,印刷してください。
ちなみに「有料版」というのは存在しませんし,今後も作る予定はありません(笑)。
途中から使用する海図が変わりますので当サイトのコンテンツで使用する資料全てを印刷したい場合は「海図と資料のダウンロードページ」を確認してください。
準備するもの② 文具
三角定規2枚 | 25cm以上測れるものがあれば最高ですが,家にある小さいものでも大丈夫です! |
---|---|
コンパス | 100均のものとか,家にあるものでOK! |
デバイダー | あれば最高ですが,無くても大丈夫! |
筆記用具 | 先の尖った濃い目の鉛筆と,消しゴムを準備してください。 |
海図の印刷について
一般家庭のプリンタの多くがA4サイズまでの対応なのでA4サイズでも作業ができるように製作したつもりですが,用紙が小さくなるほど角度や距離を測るための目盛が細かくなってしまい,作業しにくくなります。これは参考書などに付属している海図でも同じ。
また,実際に試験で使用する海図は非常に大きい(恐らくB3サイズ)ため,本番とのギャップを少なくするという点でもB4~A3サイズで印刷した海図で作業する事をおすすめします。
あとは,練習する三角定規のサイズに合わせて海図のサイズを調整すると良いです。
小さい三角定規(15cm以下)しか無い方は,海図を大きくすると作業が面倒になるため,A4サイズで頑張りましょう。すでに25cm以上測れる大型の三角定規を持っている場合は,海図をA3サイズで印刷するとバランスが取れます。
A4サイズの海図にデカい定規を使用すると,バランスが悪くなり,大きい定規が邪魔になりやすいです。また,大きい定規と海図で作業する場合は,それなりに大きい机(作業スペース)も必要です。
海図は一度使ったら消しゴムで消さないと次の作業に支障が出るので,ある程度使ったら交換できるように2~3枚あるといいですね。
準備ができたら,早速やってみましょう。
オリジナル海図の見かた
海図を印刷すると,こんな感じのインチキ臭いのが出てきますね(笑)。
海図の勉強をするにあたって,最初の段階で不要だと思った情報は,全て消し去りました!
まずは,この図の見方を覚えましょう。
海図の各部に描かれている☆マークは,灯台です。
ちなみに実際の海図も,灯台は☆マークです。
大きな島(田代島)には複数の灯台がありますので,方位で呼び分けます。
海図の左右にある目盛りは「緯度(いど)目盛り」と呼びます。
実際の海図も,こんな感じです。
本当は上下に「経度目盛り」というのもあるんですが,今回は使いませんので省略。
海図の真ん中あたりにある図。これを「コンパス図」「コンパスローズ」などと呼びます。
コンパスが指す方向を時計回りの数値で表していますので,
- 「北」は「0」
- 「東」は「90」
- 「南」は「180」
- 「西」は「270」
になります。
海図は普通の地図と同じで真上が北(真北)になるように描かれていますが,「コンパスの北」は「本当の北」よりも若干ずれた方向を指しますので,真上が「0」になるのではなく,若干斜めになっています。
本物のコンパスローズは目盛りが細かく複雑なのですが,余計なものは全て省略しています。
最初に覚えるのは,たったのこれだけです。
細かい事から始めようとすると海図が嫌いになる人もいると思いますので,ガッチリ省略しました(笑)。
ガッチリ省略したおかげで,海図の一番楽しい部分から始める事ができるようになりました!
それでは,細かい話は全て省略しながらやってみましょうか。