今回使用しているリールは,ジャンク品のリールを合体させて製作したものです。したがって,全ての部品が正しい状態であるとは限りません。

シマノ:スコーピオン1500

スコーピオン1500のオーバーホールに挑戦だ。

このリールは友人からの借り物だ。以前,私がベイトロッドを2本持っていたのにリールが1個しか無かったときに借りた。

友人は現在,釣りを全くやらなくなってしまい,そのまま借りている。

ちなみにこのリールは,ヤフオクでジャンク出品されていたものをいくつか落札し,合体させたものだ。

カラーも純正に見えるが,オリジナル塗装だ。最初の状態は,かなりひどかったようだ。

正直言って,飛距離は悪かった。合体仕様だったため,少し調子が悪かったようだ。

しかもハンドル幅が狭く,ロックフィッシュには向いていないと感じた。

現行のスコ1500は,私が所有しているメタニウムXTとハンドル幅が同じになったので良くなったようだ。

単にハンドル幅だけを考えると,私はダイワやアブの方が好きだ。90~95mmはロックフィッシュには使いやすい。

シマノもワイドハンドルを,もっと充実させてほしい。

パーミングカップを緩める

メタニウムXTと同じシマノ製のため,構造は非常に似ている。

メタXTは詳細に解説しているが,このリールは簡単にポイントを紹介していく。

細かい事は,05メタニウムXTのメンテナンスを参考にしてほしい。

ちなみに,このリールの分解図はシマノのサイトにも公開されておらず(古いため),持ってもいない。メタXTで練習したから,たぶん大丈夫だろう。

まずはドラグを緩めておき,スプールを外してみよう。

外れたパーミング・カップ

メタXTはパーミング・カップが外れないが,このリールは完全に外すことが簡単にできる。

スプールを外す

スプールを外す。

後で外してもいいと思うが。

ハンドル部のネジを緩める

ハンドルの分解だ。

事前にドラグの回転数だけチェックしておこう。

一杯締める → 一杯緩める

これでスタードラグが何回転するかチェックだ。

チェックしたら,写真部のプラスのネジを取る。

ハンドル固定ナット部

カバーを外すと,こんな感じだ。

少しナットの部分が腐食気味だ・・・。

ハンドル固定ナットを緩める

レンチを使用して,ナットを外す。

ハンドルを外す

ハンドルを外す。

スタードラグを外す

じゃんじゃん外すぞー!

スタードラグを外す。

ネジになっているので,回して外してね。

スプリングを外す

はい,次はスプリングを取って~。

ちなみに,このリールのスプリングは大きく変形していた・・・。

ドラグ調整用の四角いナット

この四角いナットは,事前にドラグを緩めておけば,手で回ると思う。

回らない場合は,スタードラグを被せて回すといいだろう。

シャフトも一緒に回ってしまう場合は,モンキーレンチなどでシャフトを押さえるか,スプールを付けて手で押さえると固定できる。

ワッシャーを外す

ワッシャー(スペーサー)を外す。

メタXTと同じで,向きがあるようだ。

ワッシャーを外す(2)

またまたワッシャーだ。

向きがあるので注意。

ワッシャーを外す(3)

上の写真と同じワッシャーが,もう一枚あるので外す。

向きがあるので注意。

全てのワッシャーが外れた状態

取れた。

メタXTの場合は,もう一枚ワッシャーがあったのだが,このリールには付いていない。

欠品なのか,最初からないのかは分からない。

本体を固定しているビスの位置

ハンドル側を上にして,矢印のボルト4本を外す。

逆さにして外すと,内部の部品がバラバラと落下するので注意だ。

本体が開いてきた

開いてきた。

写真では本体を斜めに傾けているが,ハンドル側を真上にした方が確実。

本体カバーが外れた

外れた。

矢印部にローラークラッチインナーチューブが残っている。

メインギヤ側に残る場合もある。

ローラークラッチインナーチューブを外す

ローラークラッチ側に残ったチューブを外す。

向きがあるので注意だ。突起がある方がメインギヤ側になる。

まあ,分からなくなる事は無いだろう。

本体カバーが外れた状態の本体側

こちらはメインギヤ側。

内部構造はメタニウムXTと同じような構造だ。同じメーカーだし,当たり前か。

メインギヤを外していこう。