東日本大震災が発生して,8ヶ月が経過した。
我が家は海から比較的近い位置にあり,普段なら月に2~3回は海へ遊びに行っていた。でも今年は,宮城県の海は1度も見ていない。近所の海へは数回行ってみたのだが,見に行っても復旧工事の関係だったりガレキの山が作られて通行止めになっていたりして,夏頃までは見る事ができなかった。
最近は近所の海も見ることができるようになってきたが,今回は奥松島を見に行ってみることにした。
松島は日本三景の観光地なので遠くから訪れる人も多いと思うが,観光地の松島と今回の奥松島は少し離れているので,松島からは電車か車などで移動が必要な場所だ。ちなみに,特に自粛している訳ではないが,釣り道具は持っていっていない。
- 行った場所: 野蒜海岸 ~ 奥松島
- 撮影日: 2011年11月20日
野蒜海岸
まずは野蒜海岸だ。ここは宮城県の中でも非常に規模が大きい海水浴場だと思う。
若い頃,友人とバイクで初日の出を見に行った事がある。
ちなみに左の写真はGoogleマップなので,写真内のボタンで操作すると,どこらへんなのか分かる。
宮城県に来た事が無い人も宮城の沿岸部の現状を知って欲しいと思うので,紹介させていただく。
当日は風が強かったが,今年初めての宮城県の海を見て,息子が非常に喜んでいた。
砂浜は,ガレキは全くといっていいほど無い。
海の向こうに,ボート釣りに行っていた牡鹿半島が見える・・・。
こちらは奥松島の入り口側。宮戸島・嵯峨渓方面だ。
ここから見て,震災前からの変化は感じない。
11月で風が強く波も少し高かったが,まずは海遊びだ。
海で遊ぶのは,青森に行った時以来で今年2度目。
水は冷たかったが,息子には関係ないようだ。
ちなみに,このダムは私が建設させられた・・・。
砂浜と道路の間に長い堤防があり堤防から内陸側をみてみると,津波の被害を受けた跡がたくさんあるが,ガレキはほとんど撤去されている。
建物が数件残っているが,1階は津波で崩壊している・・・。あとはほとんど更地に近い状態だ。
我が家と同じように,海を見に来た人が10~15人位いた。
日曜日なので,工事車両は全く動いていない。
奥松島遊覧船乗り場(嵯峨渓観光桟橋)
続いて奥松島遊覧船乗り場だ。
松島にも遊覧船があり,こちらは少し離れた場所なので規模は大きくないが,ここの遊覧船は「嵯峨渓」と呼ばれる,松島とはまた一味違う絶景が楽しめる場所へ案内してくれる。
また,投げ釣りでも人気のある場所だ。
ここの駐車場へ車を止めて釣りをしたり海水浴したりできる,海遊びには最高の場所だったのだが, 遊覧船乗り場は地盤沈下で沈んでいた。
矢印部のあたりから乗るのだが・・・。
乗船手続きの建物は無くなっていて,船も無い。船は津波にのまれたのか,無事だったのかは分からない。
思ったより,釣り人は多くいた。この近辺に15人前後だろうか。今年は,ハゼが好調らしい。
ちなみにこの写真は道路の橋の上から撮影したのだが・・・。
橋の反対側は,こんな感じだ。
この水路から,松島湾内へと続いている。堤防の左側は陸だったと思うが・・・?
よく覚えていないが,現在は水が入っている。
大浜
奥松島の先端に位置する,大浜。ここは小さな海水浴場と漁港がある。
絶景と言われている嵯峨渓に最も近く,釣りでも人気がある漁港のようなのだが,私は一度も行ったことが無かった。
ここは外洋に面しているので,津波の被害は大きかったようだ・・・。
地図を拡大すると,すぐに分かるだろう。
たぶんここが大浜海水浴場。
ガレキはほとんど無し。人が2~3人。釣り人ゼロ。
この日は風&波が強かったので,この場所では釣りにならないからだろう。
海水浴場と道路の間は,こんな感じ。
ガレキはほとんど無いが,壊れたものは修理する余裕が無いようで,そのままになっている。
漁港側。
船はゼロ。
人もいない。
防波堤は,あまり壊れた感じがしない。
波&風が強く,釣り人はゼロ。
民家はほとんど無くなっていた。
平日は復旧作業をしているようだ。日曜日は稼動していない。
室浜
室浜は海水浴場と漁港がある。
私はオカッパリでの釣りはあまりやらないのだが,5年位前に一度だけ会社の同僚とオカッパリの釣りに来た事がある。
小型のアイナメとベッコウが釣れたのを覚えている。
今回は漁港へは行かず,海水浴場側を見に行った。
上の地図と同じ場所。
海水浴場の堤防が先に見える。
ここらへんは多くの建物があったと思うが,津波でやられてしまったようだ。
数件の家のみ残っており,ここで生活を続けている人もいるようであった。
海水浴場の堤防。
ここの海水浴場で遊んだ事は今まで一度もないのだが,砂浜がほとんど無かった。
満潮に近かったからかもしれないが。
海水浴場の堤防から振り返って内陸側。
建物のほとんどが無くなった。
ガレキはほとんど撤去されている。
一部大きな建物が残っており,一度も使用していないような新しい船が準備されていた。船の近くに,人が数人いた。漁再開の準備をしているのだろう。
大変だとは思うが,早く活気のある町に戻ってほしい。
大浜・室浜の家がほとんど無くなってしまい,月浜には仮設住宅が多く建てられていた。
知らずに行ってしまったが,行ってから後悔した。
奥松島で被災した人が月浜に集まって生活しているようで,一般の人が特に用事も無いのに行くのはやめた方がいいのではないかと思う。
カメラや遊び道具を出したりできる雰囲気ではない。
私の家は比較的海に近いのだが,今回の奥松島は私の家の近くと同じような状況だった。
津波の被害を受けた場所は建物の撤去が進んで,更地に近い状態。漁港は打撃を受けて,船が激減。
平日は恐らく工事車両が多く走っていると思うので,行くときは復旧の妨げにならないように,お願い致しますm(__)m