製作開始日:2013年8月5日

息子が夏休みに突入し,イベント参加しまくりの我が家。「はやく釣りネタやってくれよ~」との声が聞こえてきそうだが,家族の思い出も残していきたいのでお許しください・・・。

今回は仙台市青葉区にある「理化学研究所」という施設に初めて来てみた。「理化学研究所 一般公開」というイベントチラシを見たのがきっかけで,息子が「光の万華鏡を作ってみたい!」と言い出した。

勉強にもなりそうだし夏休みの自由研究ネタにもなるかもしれないなぁ。

さすが研究所! 意味不明な物ばかり(笑)。

小学生もターゲットにしたイベントだが「研究所」というだけあって,展示してある物や話のレベルが高い。

珍しい物が多くて楽しいわ~。

これは「超伝導コースター」。

他のイベントでも見た事がある,チビッ子に人気が高いやつだ。

「超伝導体」が使われた滑らせるものを「液体窒素」でガンガン冷やして・・・。

レールに押し付けると・・・。

「ぎゅい~ん!」ってレーンに沿って滑っていくという,面白くて不思議な話。

こういう原理らしい。

う~ん,面白いけど難しいなぁ・・・。

この研究所で特に力を入れていると思われる「テラヘルツ光」を使った実験。

いろんな物で「テラヘルツ光」が遮断できるかどうかを見る。

目に見えない光のため,遮断できたかどうかを「オシロスコープ」を使って観察。

目に見えない光の話だから難しいなぁ・・・。

そして「光の万華鏡を作ってみよう」に参加。

各回定員が20名限定だったので早起きしてオープン10分前に着いたのだが,整理券は19番目・・・あぶなかった。

小学校~中学校対象のイベントなので息子よりも年上が圧倒的に多く,話もなかなかレベルが高い。

まずは「光」について学習。

私もホームページを作るようになってから,「光の三原色」について少し勉強した。パソコンで表現する色も,同じ理屈。

そして偏光の話になったとき,

講師:「釣りするお父さんは知っていると思いますが・・・」

ここにきて釣りネタ(笑)!

「偏光グラスの原理」について,息子より真剣に話を聞いてるお父さん。

今回の工作は,この「偏光」の原理を使うらしい!一気に私のテンションが上がる。

今回の工作で使う「偏光板」と呼ばれる2枚の板。

重ねても透過状態は普通なんだけど,1枚の板をゆっくり回転させると・・・。

おお!透過率が変わる!すげ~!

この偏光板,釣りで使う「偏光グラス」の他に,身の回りにある「液晶画面」や,スキー・スノボで使う「ゴーグル」でも使っているらしい。

液晶を横から見たときに画面が見えなくなるのは,「偏光板」が入っているためらしい。

「偏光」って面白いな~。

この箱,まん中に仕切り板が入ってるように見えるでしょ。

入っているように見えるだけで,実は入ってないんですよ。

ほらね。

「すげ~!」って私が言っていたら,

息子「別なイベントでも見た事あるよ。」

嫁「テレビで見た事あるよ。」

知らないのは私だけだった(笑)。

横から覗くと,何もない。

偏光板を通して見る事で,こういったトリックができるらしい・・・。

偏光板を使うと特定の光「だけ」を通す事ができるらしく,余計な光がカットされる。だから釣りの時に使う「偏光グラス」も,景色は見えるが水面のギラつきがカットされる。

良く聞く話だけど,このイベントでの説明は説得力が凄いわ・・・。

そしてメインの「光の万華鏡工作」が始まった。

お父さんも面白くなってきたので,製作途中の部品を息子から奪って撮影(笑)。

まずは紙コップの底に,丸い穴を開ける。

丸く切った偏光版を,両面テープで紙コップに貼る。

これを2個作る。

透明なプラ板(特別なものではない)に,セロテープをランダムに貼っていく。テープを重ねる量や向きをランダムにすればするほど,綺麗な光が見えるらしい。

プラ板も,歪んでいたりするものの方が向いているとの事。ポリカーボネートなどは最初から歪んでいたりするので良いとの事だ。

光の向きを不均一にした方がいいのだろう。

で,さっき作った偏向板付きコップの上に・・・。

セロテープを貼ったプラ板を乗せて・・・。

もう一つの偏光板付きコップを乗せる。これで完成!

原理は凄いけど,製作自体は難しくない。

外に出て,コップの中を覗いてみると・・・。

※太陽は見てはいけません!

おお,すげ~!

偏光版,プラ板,セロテープしか使ってないのに!しかも,デジカメで綺麗に撮れる!

コップ1つを固定して,もう1つのコップを回すと,色が変わる!

「偏光板」などで検索すると,アマゾンなんかで500円~1000円位から売ってます。お子さんの自由研究に「光の研究」なんていいかもしれませんね。