製作開始日:2012年12月22日
バスルアーのメーカー「ZEAL」が2008年3月に倒産したそうだ・・・。
ZEAL倒産を知ったのは,今月(2012年12月)の話。私は2馬力ボートを買ってロックフィッシュ釣りがメインとなってからは,バス釣りはほとんどやらなくなっていたので知らなかった・・・。
当サイトを閲覧してくれている方々はバスアングラーが少ないと思うので,バス釣りをやった事がない人にも分りやすいように書いていこうと思う。
私がバス釣りをやっていた頃は一部のメーカーに人気が集中しており,その偏りは凄まじいものがあった。
この「POP-MAX」というルアーは定価2千円しない位の商品だったと思うが,ピークの時は中古販売店やオークションで1万円前後の値段がついていたと思う。定価の約5倍。
その頃は,店頭に置いてあるのは一度も見たことが無かった。
この写真も全てメガバスなのだが,釣具店によっては 「メガバスルアーを買うためには,店内にある商品を○万円買ってください」みたいな店まで登場。○万円の買い物をしてくれたら,メガバスルアーを「定価で売ってやる」みたいな・・・。
いらない物(店舗の在庫処分?)との抱き合わせ販売などもあり,定価以下で買うのは不可能に近かった。
ルアーメーカーに問題があるというよりは,店舗の販売方法に問題があったと思うのだが,それでも人は集まっていた。
ちなみに私はこのような売り方のルアーを買った事はなく,普通に店で買えるようになってから買った。
あの釣具店は,今はどうなったのだろうか・・・。
その「メガバス」と同じように,人気がありすぎて入手困難になっていたメーカーの一つが「ZEAL」。当時は「アライくんシリーズ」が特に人気があった。
メガバスは本物そっくりの見た目や動きを追求していた印象があって,特にこの「POP-X」に関しては素晴らしい動きをするルアーだった。
そんな中で,私の中でZEALは「本当にこんなので釣れるの?」的なルアーだった。
もともとバス釣りは釣った魚を食べるのが目的ではなく,ゲームフィッシング。
そういった意味では釣りの楽しさだけを追及する事ができて,私の釣り人生の中でも「バス釣り」は一番楽しい釣りだった。
現在やっているロックフィッシュ釣りと決定的に違うものの一つが,ルアーのバリエーション。
釣れる気がしないルアーでも,面白いデザインやカラーに釣られて,ついつい買ってしまう。
ぶっちゃけルアーメーカー的には,「魚が釣れるルアーを作る」という事よりも「人間を釣るルアーを作る」事の方が大事だと思う(笑)。
こんなルアーもあったね。
セミをイメージした「セミオート」。
なんと,中にゼンマイが入っています!
ラインを結んでキャストすると・・・。
ゼンマイが引かれて羽がバタバタする。まさに「セミオート」。
キャストすると,空中でもバタバタしながら飛んでいく。
着水したときにはゼンマイエネルギーの半分以上は無くなっていたりする(笑)。
これを買いに,片道1時間以上かけて石巻の釣具屋まで行ったなぁ。正確には,友人に連れて行かれて無理矢理買わされたような(笑)。
ちなみに当時価格で,約3500円。
私のお気に入りはコレ。ジャンルは一応 「ミノー」 らしい(笑)。
手がブラブラするので釣れそうな気がして買った。ぶっちゃけこのルアーは,結構釣れた。
釣れた時は大爆笑!私の持っている「釣れる気がしないルアー群」の中では,実績も楽しさも一軍だった。
現在は定価以上のプレミア価格がついているルアーはあまりないと思うが,アマゾンで検索してみたら,バルタンミノーが4000円で売っていた。確か当時980円で買ったと思うのだが・・・。
お気に入りルアーだけど,4000円では買わないな。
気がついたら完全に話が脱線していた。ZEALの話だった・・・。
もっといろんなルアーの写真も撮ったのだが,次回にしようと思う。
ZEALは私の中では上写真のルアー達と同じ「釣れる気がしないけど釣れたら嬉しい」的な位置付けだった。ボート釣りだったから,そこそこ釣れたけど。
巻いてきた時に,しっぽをプリプリしながら戻ってくるのが可愛いくて最高。
ZEALは「アライくんシリーズ」しか買った事がないのだが,3000円前後の価格(定価)で販売されていても飛ぶように売れていたメーカーだったので,完全に地位は確立されていた感があったのだが。これも時代の流れなのだろう。
私は特定のルアーメーカーにこだわる事はあまりなかったが,話題になっているルアーはとりあえず使ってみたいと思って,よく買っていた。
定価以上の価格では買わなかったが。
ZEALというメーカーは人によって好き嫌いも激しかったと思うが,私のバス釣りを盛り上げてくれていたのは確実。
バス釣りは密放流や外来魚の問題を抱えているので規模の縮小を喜ぶ人も多いと思うが,私にとっては残念なニュースだった・・・。