2012/12/16

ランチングホイールのピンが付いている場所

今年6月の釣りで,ランチングホイールのピンを1つ海中に落としてしまった・・・。

純正のピンと自作したピン

ステンレス製の純正部品は1つ予備を持っていたので足りなくなった訳ではないのだが,予備が無くなってしまうと今度海に落とした時に困る。

予備だからステンじゃなくてもいいと思って,普通のボルトで自作した。今年6月の話。

ランチングホイール

ところが,また1個紛失してしまった・・・。

前回の釣行時,私がボートを片付けている時に息子がタイヤを転がして遊んでいたのだが,その時に外れてしまったようだ。

気付かないで撤収してしまい,家に着いてから1個無いのに気付いた・・・。

いつもは積み込む時にピンの有無をチェックしてるのだが,肝心な時にチェックを忘れてしまった・・・。

純正のピン

今まで1回も無くした事がなかったのに今年2個もロスト。油断していた。

このピン1個,約千円もするんですよ・・・。無くした1個と予備を1個買うと2千円でしょ。ルアー結構買えるわ。

でも,以前作ったピンはステンじゃないから非常用。 1回使っただけでサビだらけになるだろう。

買ってきたステンレスのボルトと金具

という事で,ステンで本格的に製作してみることにした!

左上:リング 1.6×18 耐荷重2kg 5個入りで198円
右上:Rピン 径10mm用 4個で120円
下  :ステンボルト M8×110 1個170円

工具類で必要なもの

バイス(万力),金ノコ,ボール盤,ドリル刃(3mm),棒ヤスリ(平),耐水ペーパー

ウチの近所では,リングとボルトはホームセンターに行けば,どこでも売っていた。

ボルトはもっと短くて安いものがあるので(コレを買ってから別の店で発見した),そっちの方が安くていい。110円だったと思う。

ステンのRピンだけが一部のホームセンターにしか売っておらず,3軒目で発見した。

使うボルトはM8だが,Rピンは径10mm用。これは純正部品と照らし合わせてみたら,このサイズであったため。

買ってきた金具

まずはコレを・・・

金具の組み立て

こうする。

超楽勝で完成。

短く切ったステンレスのボルト

問題は,ここからなのさ。

まずはボルトを,純正と同じ長さに切ってみた。バイス(万力)で挟んで金ノコで切れば楽勝。

ボルトによって頭(工具を掛ける部分)の大きさが違うので,頭は無視してピン部分の全長を揃えるように切る。

ボルトへの穴あけ失敗

そして穴を開け・・・・
・・・・はい,失敗しました~!

穴の広がりを計算せず,端に開けすぎた・・・。

正直に言おう。上写真を良く見てもらえば分かると思うが,実はボルトを少し短く切りすぎてしまい(バリを仕上げていくうちに短くなりすぎた),穴を開けるときに「内側に開けすぎないように」というプレッシャーが掛かっていた・・・。

製作方法と手順に問題があった。

留め具がグラグラして使えない

ピンを付けてみると,ピンの端の方にコケて,簡単に抜けてしまう。

勉強代が170円発生した・・・。

ボルトを切る前に穴を開ける

という事で,ここから本番。ボルトを切る前に,ボール盤で3mmの穴を開ける。

センターポンチなどで凹ませてからの方がいいと思うが作業時に持っていなかったため,そのまま穴を開けた。凹ませないで作業すると,新品の刃を使っても穴を開けにくい。

バイスに挟むときは切って捨てる方を挟んで作業すると,完成品に傷が付かない。

ステンボルトなのでステン用のドリル刃を使わないと辛いが,私は容赦なく普通の鉄工用の安物を使った。ボルト1本目は楽勝だったが,2本目がやや苦戦,3本目はかなりキツかった・・・。

最初から3mmで開けようとすると難しいので,1.5mmで開けてから3mmを使用して拡大した。

穴が開いたらバリが発生するので,8mmとか大きいドリル刃を使って面取りした。

ちなみに,この作業を普通のハンドドリルで行うには,結構なテクニックが必要だと思う。

ステンは硬いしボルト幅も狭いので,きちんと開けるにはボール盤があった方がいい。

金属粉やドリル刃が折れて目に刺さる恐れがあるので,保護メガネを付けて作業しましょう!

穴あけと切断が完了したボルト

ボルトをバイス(万力)で挟んで,金ノコで切る。短すぎると困るが多少長すぎても使用上の問題はないので,削って仕上げる事も踏まえて少し長めに切る。

ちなみにこの作業はホームセンターの工作室でやったため,作業中の風景(店内)を撮影すると不審者だと思われるかと思って,作業中の写真撮影は自粛した・・・。

ホームセンターの工作室は,ボール盤やグラインダーも使わせてもらえる店が多いです。

耐水ペーパーでボルトの切断部を研磨

グラインダーや棒ヤスリで切り口をまっすぐにして,耐水ペーパーを使ってピカピカに仕上げる。

切り口の角も,丸くなるように削る。

ちなみに私は,800番のペーパーで仕上げた。

耐水ペーパーを水で濡らして使う事で,ペーパーの目詰まりが少なくなったり削りカスの飛散を抑えて金属粉や有害物質が体内に入るのを抑えることができる。

左写真では水は使っていないが,写真撮影の都合のため。

研磨後のボルト

めちゃめちゃ綺麗に仕上がった。

これ,売れそうだな(笑)。

留め具を装着したボルト

うん,バッチリだ!

ランチングホイールに自作ピンを装着してみた

取り付けてみた。バッチリだ!

予備も3本に増えた。こんなにいらないけど(笑)。

ドリル刃やヤスリを持っていない場合は割高になると思うが,挑戦してみるのも悪くないですね。