製作開始日:2014年12月7日
つい最近,トーハツ2馬力船外機の簡易整備をする機会があったので今後の参考にと思い,各部をチェックしてみた。
今回のネタに使用する船外機は,トーハツ製4サイクル2馬力船外機。型式は「BFS2B」だ。
平成26年式の最新型!全身ブラックでカッコいいなぁ!
とりあえず1周してみよう。右側面から・・・。
前面・・・。
左側面・・・。
背面。
トーハツ2馬力でGoogle画像検索してみるとトップカウルのデザインが最近になって変わったようだ。
以前のモデルはトップカウルの「TOHATSU」と書かれている部分に青色のアクセントがあったけど,このモデルは青い部分が無い。
私の「ヤマハ2馬力」と並べてみた。
エンジン周辺(トップカウル部)がヤマハと比べると,ほんの少しだけ大きい。
ハンドルはヤマハより若干長く設計されている。ミニボートは船首が上がりすぎになりやすいので,ハンドルが長い分少し前に乗れるという点では良いかも。
ほんのちょっとの差だけどね。
スロットルグリップを拡大してみた。
スロットルの重さを調整するネジが,回しやすくて位置も分かりやすい。
スロットル全閉の状態だとカメさんが,スロットルを全開にするとウサギさんが登場する。
ちなみにヤマハも同じ。
エンジン停止スイッチ部はヤマハ2馬力と同じような感じ。カールコードを身につけた状態で操作する事で,航行中に運転手が落水したときにエンジンが停止するようになっている。
この装置が付いていないと免許不要艇の条件を満たせないらしい。
チョークレバーはヤマハの場合は丸い形状で,トーハツは四角。
シフトレバーはヤマハより少し大きめ。
チョークを引いた時は矢印のような感じ。ヤマハとほぼ同じ。
上写真の状態から,シフトレバーを「前進」の位置にしてみた。レバーが長いので操作が若干軽く感じる。
私の船外機が古くなってきたからそう感じるだけかも(笑)。
シフトレバーのすぐ後ろに,エンジンオイルの点検窓と燃料コックが分かりやすい配置になっている。
燃料コックは大きくて回しやすい。また,ヤマハ2馬力の場合はエンジンオイルの状態を点検するためにはトップカウルを外す必要があるのだが,トーハツは外から見えるので,いつでも点検が可能。この配置は素晴らしい!
燃料コックの左側にあるボルトは,ひょっとするとエンジンオイルのドレーンボルト?だとしたら,これも整備性が良さそう!
ちなみにこの写真では,エンジンオイルは入っていません。
今度はハンドル付近を見てみよう。
ハンドルには型式承認番号などを打刻した「コーションプレート」がリベット止めされている。私のヤマハ2馬力とは対照的で,目立つ位置に配置されている。
もうちょっと目立たない場所で十分なんじゃないかな。せめてハンドルの内側にした方が,何かに引っ掛けて剥がれてしまうようなトラブルを未然に防げる気がする。
ハンドルの付け根付近に貼ってある,船外機を置く時の向きを示すシール。
この船外機を運搬・保管するときは,ハンドルが上になるように置くのが基本となっている。
この表示通りに船外機置いてみようと思う。
カウルの横に2つの突起があるので・・・。
非常に安定して置く事ができる。
2つの突起間の距離が離れているので,横向きで置いたときは私のヤマハ2馬力とは比べ物にならないほど安定性が高い。車に積みやすそうで,これは高評価!
ちなみにカウルのココにも突起があって・・・。
このような縦向きに寝かせて置く,という事ができなくもないのだが,説明書にはこの向きで運搬・保管してはダメ!と書いてある。
私が普段ヤマハ2馬力船外機を持ち運ぶときは,左写真のような向きにして写真にあるハンドルを持って運搬することが非常に多いのだが,この船外機の説明書によると「船外機は立てた状態で運搬するように」と書かれており,具体例を挙げて,この姿勢での運搬・保管はダメと書いてある。
恐らく燃料かオイルが内部や外部に漏れやすい状態になるのではないかと思うのだが(この船外機には何も入っていません),この向きでの運搬・保管ができないのはちょっと不便。ハンドルは,船外機が垂直になっている状態で使うための物のようだ。
船外機を立てた状態で運搬し,横向きに寝かせるのって難しそうに感じるのだが,慣れれば問題無いのだろう。
次に,船外機のチルトアップをやってみようと思う。
ここに「チルトストッパノブ」がある。
船外機を持ち上げて・・・。
「チルトストッパノブ」を手で押し込む。
私のヤマハ2馬力だとチルトアップしたときに自動でロックが掛かるが,こっちは手動だ。
手動とは言っても,特に不便には感じなかった。
ちなみにロック解除は,どちらも手動だ。