製作開始日:2013年6月22日

海図の問題を解くときには,以下の道具が必要になる。

  • 三角定規
  • コンパス
  • デバイダー

海図を持っていてもこれらの道具が揃わなければ,問題を解く事ができない(デバイダーは無くても,コンパスで代用可能)。

また,使う道具によっては解答の精度も変わってくると思うので,私が使った道具の感想と,試験用として考えた場合に,どんな道具が良いのかを考えてみる。

三角定規

海図に使用する三角定規1

三角定規は,海図に「直線」「平行線」「ある線に対する直角の線(垂線)」などを引いたりするときに使用する。

写真のような「 45度 45度 90度 」の定規が1枚と・・・。

海図に使用する三角定規2

「 30度 60度 90度 」の定規が1枚あるといい。

1級小型船舶免許の試験で使う三角定規セット

ネットで情報を検索してみると「海図で使う三角定規は大きいものがいい」と出てくる事が多い。

私が実際に使ってみた感想は,確かに大きいものがいいと感じた。理由としては,

  • 大きいと,長い直線が一気に引ける。
  • 小さいと,平行線を引きたい場所に届かない場合がある(届かなくても特定の操作により,線は引ける)。
  • 本番での海図が大きいので,大きい定規だと押さえが効いて,海図がズレにくい。
ただし自宅で練習するときは,机が大きくないと定規が邪魔になって,作業がやりにくい・・・。

三角定規に引かれている補助線

私が使用したのは職場から借りてきたもので,28cmまで測れるもの。近所の100均では25cmのものが売っていた。これ位のサイズでも,試験では十分使用する事ができた。

また,目盛りがある辺と平行な黒い線があって,これがめちゃめちゃ便利だった。

無くても作業は可能だが,これから買う人は,こういった線が引かれている物を選ぶといいと思う。

ちなみに近所の100均で売っていた25cmの三角定規セットには,平行線が無かった・・・。惜しいなぁ。

コンパス

海図への記入で使用するコンパス

例えば「灯台から○海里の場所に線を引く」なんて時に使用する。定規などでの代用では解く事ができない問題があるため,必須アイテム。

ネットで検索してみると「安物は作業中に開いたりするからダメ」なんて情報もあったが,私としては100均ので十分のような気もする。

よほどデキが悪い商品を除いて,きちんと使えば100均のコンパスでも,そんなにズレないと思う。

でも性能が良い事に越した事は無いので,予算に応じて選ぶといいだろう。

コンパスの足の広さ

私が試験で使用したコンパスは足を全開に広げると,8cmちょっと広がる大きさ。

これ位のサイズでも,試験では十分使用する事ができた。

デバイダー

海図で使用するデバイダー

海図上での距離(長さ)を測るために使用する。

英語では「divider」と書くようで「デバイダー」よりも「ディバイダー」の方が正しい感じがするが,本の記述や商品,ネット上の情報などを見てみるとどちらも書かれているので,どっちでもいいんじゃないかと思う。

当サイトではタイピングのしやすさを重視して「デバイダー」と呼んでいこうと思う(笑)。

コンパスのような形をしているが,先端が「針とエンピツの芯」ではなくて「針と針」になっている。

デバイダーの足の広さ

私が試験で使用した自作デバイダーの大きさは,ほぼコンパスと同じ。っていうか,コンパスを自己流で改造したものなので(笑)。
詳しくは「1級小型船舶免許 体験記 1」を,ご覧頂きたい。

足を全開に広げたときに,8cmちょっとの大きさだ。

私はこのサイズでも十分役に立ったが,もう少し大きい方が使いやすいとは思う。

ここで紹介した内容は試験対策用の道具として考えた場合の話であり,実際の航海で海図を使用する場合の話ではありません。実際に海図を活用する時は,海図の使用に適した物を使用してください。