ボートの仕様
メーカーと型式 ジョイクラフト:JEL-325
年 式 2006年モデル
航行区域 3海里(約5.4km)
定員/積載量 4人/550kg
ボートサイズ 全  長: 325cm
全  幅: 155cm
船内長: 238cm
船内幅: 73cm
チューブ径: 41cm
総重量 37kg
気室数 チューブ本体 3
エアフロア 1
エアキール 1
推奨馬力 10馬力以下(トランサムS)
付属品 超高圧電動ポンプ,腰掛板×1,
オール,バッグ
定 価 31,5000円

もともと私は2000年にアキレス社製のローボートを購入し,手漕ぎでバス釣りをやっていた。ちなみに,このローボートは10年以上経った現在でも現役だ。

その後,ミンコタのエレキモーター(ハンドコン30lb)を購入。2005年にローボート&ハンドコンでカレイ釣り → ロックフィッシュ釣りをやってみたが,30ポンドエレキでは機動力が非常に弱く,ボートも狭くてストレスを感じたため現在のボートを購入した。

購入するきっかけになったのが,平成15年の船舶免許改正。2馬力以下の船外機 + 全長3m未満のボートだと免許不要になった。

現在主力になっているJEL-325は,2006年の夏に購入。その後,ドーリーとヤマハ2馬力船外機を購入した。

このボートは,ボートショップの展示品(未使用)だった。ネットで購入した。
当時のデータが残っていないのだが,確かボート一式のみ(ドーリー,船外機無し)で税込み13万円弱だったと思う。

JELシリーズは現在フリードという名称に変わったようだ。私のボートの後継は,「フリード328」になる。

本当は,最初に欲しかったボートはJELシリーズではなくて,BBSシリーズが欲しかった。BBSシリーズは,当サイトを閲覧してくれているakams51さんが所有しているボートだ。 akams51さんのブログに写真が出ているので参考にして頂きたい。ボートの大きな写真が載っているページにリンクしておいた。

私がBBSシリーズにしたかった理由は,ハンドコンを持っていたからだ。BBSシリーズだと,ボートの前部にもトランサムがあるので,簡単にハンドコンを付ける事ができる。

大きい移動は船外機で行い,細かい動きはハンドコンで行う計画だった。快適なだけでなく,船外機の故障時にも移動が可能になると思っていた。しかしながら,この計画の致命的な点が発覚したのだ。それは,

「2馬力船外機にハンドコンを追加すると,トータルで2馬力を超えるため,免許&船検が必要になる!」

というのだ・・・。

これは某ルアー&ボート専門店で言われ,これをきっかけにBBSシリーズを断念した。

まあ,ハンドコンはバッテリが非常に重くて定番のバッテリー(ACデルコ ボイジャー 105A)だと,

ヤマハ2馬力船外機(F2AMH)より,6kg位重い! (ヤマハ2馬力:約17kg ボイジャー105A:23.5kg)

これが腰痛持ちの私には地獄なので,BBSシリーズを買っていてもハンドコンは付けなかったかもしれない・・・。

マイボート(JEL-325)

それではJEL-325と艤装の紹介と,自分なりに感じた良いところ,悪いところを書いていこう。これからボート釣りを始める人のために,当たり前のような事も書いていこうと思う。

まずはボート本体からだ。

このボートは推奨馬力が「10馬力以下」となっており2馬力を搭載するにはオーバースペック気味かと思ったが,アルミボートなどと比べると浮力が非常に大きい事もあり走行も快適で船内も広く,私としては非常に満足している。

今のところ,パンクは一度もない。

現行のモデルは腰掛板が2枚ついてくるが,このモデルは1枚だけだ。

私は基本的にイスには座らない。ボートのチューブで十分だ。

2馬力船外機を息子が操船

船外機を運転するときは,こんな感じだ。ボートのチューブに座る。

ちなみに,写真は私ではなく子供だ。

船外機も魚探も操作しやすく,このポジションからボートの右側に向かってキャストするのが私の基本スタイルになっている。

ボートにイスをセットしない状態

一人で乗るときは,こんな感じで前にもイスを取り付けしない事が多い。

後部の荷物は出船後,全て前に移動する。

フロントドーリーが無いので,重いものが後ろにあったほうが陸上では移動しやすい。

ゴムボートの釣りは片付けが大変なので,艤装や荷物は必要最小限に留めるのが好きだ。したがって,人に自慢できるような艤装は一切無い。

しかし艤装に凝っている人のボートを見ると きちんと整理されており,機能的で快適に釣りができそうなので素晴らしいとも思う。

私のようなスタイルだと,クーラーなどは大きくて邪魔になりやすい。

子供が大きくなってのんびり釣りができるようになったら,艤装に凝るかもしれない・・・。

ゴムボート(JEL-325)のオール

オールは2分割式だ。ワンタッチで脱着可能。

ボートがこれ位のサイズだと,分割式は当たり前だろう。

JEL-325のトランサムパッド(内側)

船外機を取り付けする「トランサムパッド」だ。

このボートで私のマイナス評価となっている部分だ。

購入時は綺麗に塗装されていたが,何度か船外機を脱着する間に塗装がパリパリと剥がれ落ち,あっという間にこんな状態・・・。

剥がれた塗装が船内に散らばって大変でした。

JEL-325のトランサムパッド(外側)

反対側は,こんな感じです。

こっちは問題なし。

JEL-325のエアバルブ

エアバルブは突起が非常に少ない。

畳むときも安心できる。

JEL-325のエアキール

ボートの底部には,矢印のような空気室がある。これが「エアキール」と呼ばれるものだ。

この上に「エアフロア」がくるので,エアキールでボート底部のV字を形成する。

JEL-325のエアフロア

エアフロアを取り付けしたところ。

フロアも空気室になっているので板と比べると浮力も大きくなるし,どこかパンクした場合を想定すると板より安心感がある。しかし,物を置いたりするときに穴を開けてしまわないか気を使う。

初めてボート釣りをする友人がスパイクのブーツを履いて乗ろうとした時は,かなり焦った。

自作のフロアに敷くシートがあるのだが写真を撮っていないので,紹介は次回にしておく。

エアフロアが完全フラットでエアキールがV字を形成するのが理想なのだが,エアキールがある部分のエアフロアが若干持ち上げられて,全体的に「へ」の字に曲がっている。

したがって完全フラットではないので,クーラーなどを直接置くとグラグラしやすい。

エアキールによるシャロウV形成

エアキールが下に押されて,このようなV字が形成される。

エアフロアとエアキールの間には,板が1枚入る。腰掛板と同じ位の大きさだ。

私のボートは,キールが「シャロウV」という形状だ。

同じジョイクラフトのボートでも,キールの形状はいろいろあるようだ。

エアフロアの下に入る板

エアフロアとエアキールの間に入る板。

寸法は実寸で,だいたい 長さ790mm,幅200mm,厚さ14mm。

この板を入れてエアフロアが若干反り返るという事は,この板もキールからのエア圧によって曲げられている,という事だと思う。

エアフロアが完全フラットになるように改造したいと思った事もあったのだが,完全フラットにするにはかなりの強度が必要だと思う。

ボートに標準添付の超高圧電動ポンプ

このボートは,超高圧電動ポンプが標準添付となっている。

ジョイクラフトのカタログによると,3.8mクラスのボートが約3分で充気可能とのこと。

私のボートは空気室が5つあり,ボート本体をパンパンにする前にエアフロアを入れたりするので3分で完成というのは無理があるが,非常に高速で完成するし,高圧充気が可能なので必須アイテムだと思う。

単体で購入すると高価(実売2万円弱)なので標準添付なのは非常にありがたいが,故障が多いのではないかと思う。

私のポンプは10回程度の使用で大量の煙が出て壊れてしまった・・・。もっと耐久性をアップして欲しい。

ランチングホイール(ドーリー)

ドーリーは,こんな感じのものだ。

ヤフオクで購入した。友人がボートを買うときに便乗し,通常価格より若干安く買った。15000円位だったと思う。

ちなみに,同等の商品は現在でも多く出品されていると思う。一般価格は2万円くらいだ。

ジョイクラフト純正と比べるとタイヤ径が結構小さいが,私は小さいタイヤの方が好きだ。コンパクトで管理しやすい。

しかしタイヤ径が小さい分,砂浜からの出航はキツい。松島の海岸からの出航では,タイヤが砂に埋まり気味となって結構厳しかった。

私は砂浜よりスロープからの出船が多いので,この大きさで十分だ。

ランチングホイールのタイヤ

タイヤサイズは4インチで,大きめのホームセンターにいくと,よく見かけるサイズなので安心だ。

このタイヤは値段も安い。確かタイヤ&チューブで1000円しなかった。

チューブだけだと500円しないで売っている。

一度パンクした事があるのだが,チューブ&タイヤは簡単に入手できた。

ランチングホイール使用時の状態

ドーリーを装着すると,こんな感じだ。

タイヤを上げるときにチューブと干渉するかのように見えるが,ギリギリ当たらないように取り付けした。

タイヤの間隔は広いほうが安定するし,船外機の邪魔になりにくいと思う。

ドーリー取り付け金具

ボート側には,このような部品を固定しておく必要がある。

これはネジ止めになっているので,ボートのトランサムにドリルなどで穴を開けなければならない。

私はドリルを使って自分で取り付けしたのだが,1回も使っていないボートに穴を開けるのは,結構勇気がいる。

取り付け位置を間違えると,タイヤを上げるときにチューブと干渉するようになったりする。

開けた穴から浸水しないように,トランサムと金具の間にコーキングを塗って固定する。

ドーリー取付金具のナット

船内には,ドーリーの金具を固定するナットがある。

結構突き出しているので,ボートを畳むときに強く押さないように気を使う。

畳むときに体重を掛けたりすると,このナットが当たる部分のボート生地が痛む。

ランチングホイール跳ね上げ時に使用するピン

ドーリーを固定する金具は,こんな感じのものだ。

矢印のリングが強度不足だったので,ホームセンターで強いリングを買って交換した。

ランチングホイール跳ね上げ時に使用するステー

ドーリーのタイヤを上げるために,このようなステーも使う。

ステーが短いのでタイヤが高く上がってしまう。

ステーを使って跳ね上げた状態

ステーを使ってこのように,ドーリーを跳ね上げる事ができる。

以前は出航後にドーリーを上げ忘れる事が多かった・・・。

ドーリーを跳ね上げたときのステー周辺

跳ね上げたときの金具関係は,こんな感じだ。

ステーはもう少し長いほうが,跳ね上げたタイヤの高さが低くなって船外機の操作の邪魔になりにくいと思う。

ランチングホイール収納状態

収納時は,このようにアイリスのRV-BOX800にスッポリと入るところがお気に入り。

コンパクトなので邪魔になりにくい。

腰掛板に装着した小物入れ

人を乗せる時は,前に腰掛板をセットする。そして腰掛板には,このような小物入れを装着している。

イスの下に小物入れスペースができて合理的だ。

これについては,2010年8月26日の釣果で紹介しているので,そちらを見てほしい。

内側はビニール質になっていて中に染みる事はない。

イスの上が濡れると拭き取りにくいので,座りにくくなるのがデメリット。

ゴムボート用アンカー(自作)

これはアンカーだ・・・。

恐らくゴムボートでこんなアンカーを使用しているのは私ぐらいだろう・・・。紹介するのも抵抗があるのだが,正直に見せよう。

400号のオモリ×3個=1200号!

何kgかは不明だ。今度測ってみよう。

手漕ぎボートでバス釣りをやっていたときは,400号のオモリ1個で十分だった。

海に出て1個追加したのだが足りず,さらに1個追加・・・。

鉛は加熱すると簡単に溶けるので合体・成型しようと思っていたのだが,結局面倒でそのまま使っている。

ぶっちゃけ普通のアンカーを買った方が,安くて確実だ。

まあ岩場でのロックフィッシュでは,私はアンカーを下ろす事がほとんど無いのだが。

ゴムボート用アンカーホルダー

アンカーは恥ずかしいので,アンカーホルダーに話を変えよう。

これはワンタッチでロープをロック・フリーにできる機構を持っている優れものだ。

アンカーを下ろしたり上げたりするときは,ロープを写真のように持ち上げるだけで上げ下げ可能。

ロープがボートに干渉する事はない。

アンカーホルダーでロープを固定

手を離すと,このように自動でロックされる。取り付けは,竿掛け取り付け用の台座に付けて使用する。

ロープと竿掛け台座,接着剤,アンカーホルダーがセットになって7000円弱だった。購入先はポパイという店で,ポパイブランド品だったが,ゼファーボートからも見た感じ同じようなものが出ている。

ナチュラムのリンクです。

ZephyrBoat(ゼファーボート) Zアンカーホルダー
ZephyrBoat(ゼファーボート) Zアンカーホルダー


詳しくは書いていないのだが,ゼファーボートの商品だと竿掛け台座と接着剤は付いていないのかもしれない。

ロープは付いているようだ。商品のクチコミ情報に書いてある。

ゼファーボートのアンカーホルダー動画を見つけた。これは分かりやすい。

右側の動画によると,アキレス&ジョイクラフトの台座にも取り付け可能のようだ。

続きはまた今度・・・。