魚探の画面は、最新の画像が画面の一番右端に表示されると同時に、それまであった画像が左へスクロールするという動作を繰り返すことによってできています。

送りスピードとは、この画像が移動する速さのことであり,設定値によって画像の出方が変わります。

送り速度を速くすると、起伏の激しい海底などが分かりやすくなるようです。

送り速度を遅くすると、長い時間の画像を見ることができます。

ホンデックス製魚群探知機「HE-51C」の,メニュー画面1

「メニュー1」画面の上から2番目が「送りスピード」。停止を含めると6段階に調整することができる。

スピードを出して移動するときはS設定だと見やすいと思います。私は通常,S設定です。

乾電池で駆動する場合はS設定だと電池の持ちが1~2割り程度ダウンするらしいです。

また,電池駆動だとバッテリ駆動よりも超音波の発射回数が少なくなるようです。

このページ下の表を参照してください。

HE-51Cの魚探画面

魚探の画像は,同じ場所を通過しても船の移動速度と魚探の送りスピード設定によって大きく変わります。

左のような画像が出たからといって,海底がこのような地形とは限りません。

例えばこの画像が送りスピード「3」で表示された場合,船の速度とコースが同じだとすると,設定を「1」にするともっと急激な斜面に,設定を「S」にするともっと緩やかな斜面に映ります。

しかも超音波は海底を三次元で捉え二次元で表示するので,実際の地形とは結構差があるでしょう。

送りスピードが「S」で船をゆっくり移動したときにこのような画像が出れば,結構な起伏があると思われます。

音波の発射回数と送り速度の関係
設定値 送り/
発射回数
1分間の最大発射回数
電池駆動 外部電圧駆動
1/1 約3000回 約3000回
4 1/1 約1200回 約1700回
3 1/2 約1200回 約1700回
2 1/4 約1200回 約1700回
1 1/8 約1200回 約1700回
停止 - - -

音波の発射と送り速度の関係は表の通りで,電池駆動の場合と外部電源の場合では同じ設定でも発射回数が違います。

S設定の場合は電池も外部電源も同じで,

60秒÷3000回=0.02秒 で1回発射し,1コマ送っている(たぶん)。

設定3の電池駆動だと

60秒÷1200=0.05秒 で1回発射し,0.05秒×2回=0.1秒 で1コマ送っている。

S設定だと本体とか振動子の寿命が短くなるのかなぁ・・・。設定4からのギャップが大きいですよね。

表は説明書に書いてあるものですが計算は表を基に自分で考えたもので,間違っているかもしれません。

電池駆動で使用する人は電池残量が気になるので設定4以下の方がいいのかな・・・。